酔ってます。

7月16日分。


ビューティフルジョー「大地にきざむ勇気!の巻」
水がないから他国を侵略しようとする「騎士団」に憧れる少年。騎士の地位を捨て、黙々と井戸を掘り続けるその父。そして、少年に向かって「お前らが水を奪っちまったら、隣の国の奴ら、喉渇くだろうなぁ」とつぶやくジョー。彼は決して、隣の国のことも考えろと説教したりしない。ただ、少年が一番分かりやすい方法で、その自己中心的な考えに疑問を投げかける。相変わらずジョーのセリフは押し付けがましさのない「正しさ」に満ちていて、気持ちがいいですね。分かりやすい敵と戦うのではなく、一番大変な、自分自身の信念との戦いを息子に見せた父親のカッコよさ。それは、ヒーローであり続けるジョーを育てたジョーの父親の姿でもあったわけです。



撲殺天使ドクロちゃん「林間学校だよ!ドクロちゃん!」「肝だめしだよ!ドクロちゃん!」
前半のエピソードは単調でイマイチ。2話目の方が、撲殺イベントも、ドクロちゃんの電波的なたわごとも、ちょっとしっとりしたシーンもあって、緩急が付けられている分楽しめました。凶悪版のドラえもんやチョッパー、小麦ちゃんも登場。



7月17日分。


金色のガッシュベル!!「最大呪文炸裂! ガルバドス・アボロディオ レインの夢」
カット数の少なさが目立つ演出です。アボロディオはもうちょっと迫力が欲しかったし、ガルバドス・アボロディオの効果が平板すぎ。などと思いつつも泣けてくるのは、原作の力もさることながら、思わぬアレンジのおかげ。
コルルのエピソードをここで持ち出してくるとは思いませんでした。相手の本を燃やしたくない。けれど、燃やすことが相手の望みであるという状況。やみくもに本を燃やすことを拒んだ頃のガッシュと対比させて、彼がどれだけ状況を客観的に見ることができるようになったか、成長したのかを描いてくれました。ここでもう一度、ガッシュの「やさしい王様」への決意を確認して、新展開への仕切り直しをもしているわけです。
清麿の静かな「ザケル」と、カイルに手を伸ばしながら思いを振り切るようにして消えていくレイン。王になれたかもしれない力も心の強さも持ちながら、何よりもパートナーの幸せを望んだ偉大な魔物の帰還を、丁寧に描いていました。
レイン編は、石版編のような長いエピソードとは趣の違う、出会いから別れまでを描いた単独エピソードで、地味ながらガッシュの原点に近い話で私は大好きだったのですが、原作の雰囲気を壊すことなくきちんとアレンジしてくれて、大変満足しております。
さて、この次は新展開までにワンテンポ置いて、オリジナル話のようです。ウォンレイ、リィエンに押されまくり・・・。



おねがいマイメロディ「キスできたらイイナ!」
脚本はガッシュについで2本目の山田隆司ガッシュで泣かせてここでバカやってくれるとは、なかなかあなどれない。終盤の、キスを求めて入り乱れる人々の阿鼻叫喚の地獄絵図なんて、頭おかしいとしか思えない。
本日のマイメロは、登場から歌に踏まれたり、歌と奏のケンカに巻き込まれて蹴飛ばされたりしてます。恋するオトメとの付き合いには、体力と忍耐力が必要なのです。一方、クロミとバクのドツキ漫才はますます絶好調。こちらも恋するオトメに出会ってしまいますが、同情したのが運の尽き。つい柊を拉致する手助けをしてしまい、柊サマの逆鱗に触れてもう大変。
そして今回の影の主役は柊サマ。不本意に操られながら、ポーカーフェイスを通している姿はいっそ清々しい。携帯電波の混信で美紀のポエムを受け取ってしまい、精神を破壊され無表情のまま意識を失う姿なんか、ちょっとカッコいいかも、とまで思ってしまった。
マイメロさんに助けを求める屈辱を味わい、重ねてマイメロさんのボケに翻弄され続けたクロミさん。「お前は何もすんなー!!タンスに鍵かけて自分をしまっとけ!」という魂の叫びには胸を打たれましたが、その完全無欠の拒絶に「そうかな?」と動じないマイメロさんも見事。バクの報われないマメさや真奈の活躍もあったし、ほとんど全キャラクター登場させながら、ここまで各人のキャラクターを活かした見せ場を作れるとは、実にあっぱれな構成です。
結局、クロミさんは黒音符を手に入れたものの、怒り心頭の柊にノートを燃やされそうになって、二度としません、と100回言わされるハメになったのでした。先輩、大人げなさすぎ。ていうか、クロミさん、そろそろその恨みノート捨てましょうよ。そんなもんライフワークにしてるから、不幸から逃れられないんですよ。
次回は、とうとうマイメロ一族が地上支配を開始するらしい。



ぱにぽにだっしゅ!「病む身より見る目」
今回イマイチ。ちょっとスタッフのシュミに走りすぎたかなぁ、という感じです(最後のホラー仕立てとか)。しかし、相変わらずジジイが出てくると、手堅い笑いが期待できる。そして、お約束でカーテンの陰に逃げるベッキーはやっぱりかわいい。