週初めのアニメにしては、二本ともヘビーな内容かも（色んな意味で）

エルフェンリートとアクエリオンの15分の被りは何とかならないかなぁ。
エルフェンリートが真ん中あたりまでくると、ついアクエリオンの方も気になってしまう。

5月16日分。

◆エルフェンリート「際会」
ナナと坂東。同じようににゅうに憎しみを抱くふたりが共闘することになりました。このふたり、いつの間にかすっかりボケツッコミになってます。坂東も丸くなったもんですね。単なるアブないガンクレイジーなのかと思ってたら、実は少女には弱かったんだ。
ひとり彷徨うナナは、せっかく蔵間が渡したお金の使い方を全然理解しておらず、景気よく燃やしちゃいます。ああもったいないすぎるぅぅ・・・。偶然出会ったマユが止めなければ、大変なことになってましたよ（ＴＶの前の私が）。お金の使い方くらい知ってると見栄を張るナナと、ホラ話で一刀両断するマユ。このふたりの会話も壮絶にらぶりーです。大好きな人と一緒にいることが許されないナナと、愛してくれる人さえいなかったマユ。悲劇の少女たちの出会いにしては、和む風景ですよねぇ。にゅう、コウタ、ユカのトライアングルより、坂東を挟んだ三人の方が気になってきた。
にゅうは乳もみを覚えた。

◆創聖のアクエリオン「真紅の薔薇の騎士」
お兄さまは戦闘中も詩心を忘れない粋人。倒した敵の骸に薔薇を一輪添える憎い奴。詩人の魂を忘れた文明は滅びるらしいっスからね。双子も、よくそんな痒い光景をぼーっと見てられるよなぁ。誰かツッコんでよ。
本日は無体な特訓はない代わり、パワーストーンの情報をまとめろという課題が出たようです。金運仕事運アップして素敵な恋を見つけることができるという、ザ・テレ●ジョンとかの後ろの方に載ってるアレのことでしょうかね？
図書館で課題の図書探しをしていたシルヴィアとジュンは、石の本、リティカを見つける。これってパラレルな世界の話なのかと思ってたけど、歴史的には私たちの地球と大して変わらないようです。一方、図書館窓口係をリーナの代わりに引き受けていた麗花さん（またもや貧乏クジか？）は、シリウスの姿を見て頬を染める。おっ？前回で冷めたのかと思いきや、まだしっかり気があるらしい。そんなふたりの姿に嫉妬の炎を燃やすブラコン末期のシルヴィアちゃん。兄こそすべて。彼女にとって太陽の翼は誰でもない、兄であるべきなのだ。からかったアポロを容赦のかけらもなくぶっ飛ばし、泣きながら走り去るちょっぴりパワフルな乙女ちゃん、14歳。
そして、一万二千年前の記憶が蘇る。アポロニアスとトーマ。翅を持つふたりの戦いを、地上にしばりつけられた人間であるセリアンは、ただ見ているしかなかった。アポロニアスが去った後、太陽から零れ落ちた光を閉じ込めた水晶の結晶を拾い上げるセリアン。彼女はそのクリスタルの中にアポロニアスを見ていたのだろうか？セリアンは果たしてそれで幸せだったのか？そしてシリウスは、リティカを詠みながらその作者に思いを馳せつつも、太陽の翼を否定しようとする。
ちなみにセリアンが口ずさんだ水晶の詩。リティカの内容については、Materials Mine Museumさんの「鉱物書庫」に簡単に要約されてますが、大昔は、水晶は太陽の光の結晶と信じられてたんですよね。そういえば、EDにも水晶の結晶が登場してますが、これは何かの伏線なんでしょか？
神話獣登場。出動したアポロ、シルヴィア、シリウスはそれぞれ自らの弱さを突きつけられ、炙り出された彼らの醜さは神話獣のエネルギーと化す。そうやって、「真の美しさ」を思い知らせることが、戦場に花を手向けた、滅びの美しさを知る翅なしへの、トーマからの贈り物だった。嫉妬や焦りの感情に駆られた三人の心はばらばら。特に、シリウスの中には、王家に生を受けながらも妹とは違い過去世の記憶を持たなかった惨めさ、そのことによる両親の失望がのしかかる。多分、自尊心の強い彼にとって、それは許しがたい屈辱だったのでしょう。彼のアポロへの尊大な態度は、「太陽の翼」への嫉妬と羨望の裏返しだったんですね（もともと尊大さはデフォルトなんだろうけど）。空間に描き出された敵の美しい姿とは対照的に、こんなんなっちゃいました、てな感じのすさまじい変形を遂げたアクエリオン。しかし、すっかり後方支援が板についてきた麗花さんが、突然先週の心の矢を思い出し、シリウスに向かってラブ・アロー☆を狙い撃つ。相変わらず周囲の目をちっとも気にしてない大胆行動ですが、その矢はしっかりシリウスに届いたようです。正気を取り戻した彼は、争う自分たちの醜い姿に気づき慄然となる。ええそりゃ、すごい姿でしたよホントに。横に「おやつをめぐって」とかタイトルを付けたくなるような、凄惨な胸倉のつかみ合いでした。
そして、今回の指令のワンポイント・アドバイスはこれ。
「嫉妬は人の魂が欠片を呼ぶ声、すなわちエネルギー！それを抱えて生きろ！アクエリオン！！」
つまり、自分に欠けているものを持っている他人へのネガティブな嫉妬という感情を、自分を高めるエネルギーにしろ、とか。リーナが引用したマクベスの魔女のセリフみたいに、心の持ちようでマイナスとプラスは入れ替わるとかそーゆーことでよろしいでしょか？
そんなこんなで、レッツ・ポジティブ・シンキングなシリウスは、必殺技の「嫉妬変性剣！！」で敵を打ち砕く。
思わず笑ってしまったが、まんまとお兄さまの術中に嵌ってしまったような気分でとっても悔しいです。
えーとにかく、お兄さまの活躍によって、アクエリオンは嫉妬をエネルギー源とした、ロボット史に残る一体となったわけです（残したくないけど）。お兄さまのポエムは完成し、お兄さまのポエムの中の薔薇のように、トーマさんも破滅を孕んだ種をまいたようです。
なんで毎回こんなバカな話思いつけるんだろう？来週ははじめてのおつかいですか？つか、今週の課題はみんなちゃんとクリアできたんでしょうか？