母が来てます。

アワビ、うに、ツブ、イカ、山ウド、アイヌネギ、etc...
食卓が楽園になってます。



金色のガッシュベル!!「電撃連鎖! 究極進化!? 新たなるバオウ!!」
コーラルQが挙げた「弱い魔物」の例に、キャンチョメ組の映像が使われていたのが切ないです・・・
原作の場合、コーラルQとの戦いは石版編の直後に行われたため、石版編の長く辛い戦いを経て強くなったガッシュと、千年前の魔物たちとの戦いから逃げたコーラルQとの対比がより明確になっていましたが、アニメはマエストロ編とテッド組のエピソードをはさんでいる分、その構図が崩れてしまってるし、清麿が突然ガッシュの強さに気づいたような(あるいは、ガッシュが突然強くなったような)不自然な印象を受けました。ついでに、ギガノ・ロボルガがディオガ・グラビトンに匹敵する、という台詞はちょっと言いすぎ。
と、ここまでは今回のマイナス点。それ以外はほとんど申し分ありませんでした。作画は美しく、演出も手堅いもので、清麿が連鎖の法則を見つけて新たなバオウがコーラルQを飲み込むまでのクライマックスの盛り上がりは、期待を裏切らないものでした。清麿さんがカッコよく頭よさげに見えるシーンというのは、原作でも数少ない貴重なものですからね。よかったよかった。やっと、ここ数回のバカぶりを相殺できました。
コーラルQの合体ロボットに対する憧れは、ロボット番組を見るコーラルQという場面で上手く表現されていたため、最後のコーラルQの「合体変形ロボットになりたかった・・・」という台詞が活きてます。コーラルQというキャラの面白さと、連鎖のラインの発見で構成されていた原作に加えて、清麿とグラブというふたりの天才を対比させたアニメ版。グラブが清麿を意識する場面や台詞を散りばめてきた分、グラブがガッシュたちの言葉に納得する場面にも、コーラルQとの別れに涙する姿にも説得力があります。また、ガッシュたちがコーラルQに勝てた理由に、仲間たちの大切さも加えたことで、彼らが石版編を生き延びてきた理由を説明し、なおかつこれから待ち構える戦いへの伏線も引いてます。原作では完全に放っておかれたまま終わったグラブですが、アニメ版ではガッシュたちとのやりとりとコーラルQのセリフ、そして後日談で、月並みな結末とはいえ、ちゃんと彼を救済しています。コーラルQとグラブの出会いに、ガッシュと清麿の出会いを重ね、意味を持たせたアレンジが素晴らしい。コーラルQ組の一連のエピソードの内容を単なる引き伸ばしで構成せずに、原作にはない、結末につながる要素をきちんと配置して物語を作っていました。満足。
さて、来週はオリジナルのようで、またまた不安が。



おねがいマイメロディ「ゴメンって言えたらイイナ!」
美紀ひとりが柊先輩に誘われたことに腹を立てて、美紀を理不尽になじった歌。でも、他人が悪口言ってるとやっぱり擁護します。とても美しい友情ですが、擁護ついでに美紀の奇妙なポエムまで擁護するのはどうしたものか?もう、わけ分かんないよ、といいながら走り去る歌がわけ分かんないよ、と視聴者は思ってたりします。とにかくマイメロが邪魔でしょうがなくて、美紀を口実に近づこうとした柊先輩。ところが嫉妬したクロミが暴走して、悪夢のようなブサイク柊先輩を美紀にけしかけてしまう。柊の思惑なんかめちゃくちゃ。美紀の描いた恥ずかしい王子サマ柊が実体化した姿とか見せられるし、しかもその王子様に歌と美紀のみならずクロミまでメロメロになってるし、柊も案外苦労してるのかもしれないと思えてきた。
今回は、歌と美紀の友情物語だったはずが、真の主役は柊先輩だったような気がします。マイメロをぞんざいに扱う先輩が素敵でした。



5月14日分。


ウルトラマンネクサス「鳥-バード-」
憐を気遣う一輝と瑞生。そして、吉良沢もまた、憐のピンチに平静ではいられないようで、憐のキャラクターのせいか、憐をめぐる人間関係は心温まりますねぇ。憐と吉良沢の「未来」をキーワードにしたエピソードの挿入の仕方や、そこからラストの吉良沢の回想、そして憐のモノローグへのつなげ方も上手い。避けられないたったひとつの未来に向かって進むことを決意している憐。未来はひとつじゃないと憐に教えられた吉良沢は、彼を救うことができるのか?
冷静に状況を見極めて、ウルトラマンのピンチに助ける入る凪が久しぶりに光ってました。



ビューティフルジョー「モーレツ!キャノンレースの巻」
今回のモチーフは、キャノンボールでしょうか?内容は全然違ったけど。
元ジャドー三幹部はアホさに磨きがかかっているようですが、それにも増して今回の怪人、ル・マン三世は、自分の中に映画の舞台を取り込んでゴールを奪うという怪盗らしさを見せつつ、結局はジョーたちにおちょくられまくって最後は地味に自滅するという、VJ史に残る手強さと間抜けさを併せ持った素晴らしいキャラでした。
毎回それぞれの怪人の個性を活かす戦い方を演出し、幾重にもわたる危機的状況をきっちり作って、それをジョーたちがヒーローらしい軽快さで蹴散らしていく。ゲドー編に入ってからは、テーマに合わせた怪人をその都度投入することによって、ジャドー編とは比べものにならないほど巧みにラストを盛り上げてくれるようになりました。絶好調。



撲殺天使ドクロちゃん「恋のキューピッドだよ!ドクロちゃん!」「ニューシネマパラダイスだよ!ドクロちゃん!」
ちょっとドジ☆だけど、惨殺した桜くんをきっちり蘇生させるドクロちゃんは、アフターケアを忘れない気遣いの女の子。桜くん、結構幸せ者だぞっ。
というわけで、前回に引き続き小残虐ネタ満載のドクロちゃんを、ちょっぴり後ろめたさを覚えつつも楽しませていただきました。ザムザの毒虫やネロが最後にどうなったのかも気になりましたが、一番気になったのは、これらの状況においてもまったく動じず、ひたすら淡々と、普通のラブコメもののヒロイン風に行動する静希ちゃん。あれだけのことがあって、最後のセリフが「桜くんの・・・ばぁか」ってどういうこっちゃ?実は彼女が一番コワいコなんじゃ?



英國戀物語エマ水晶宮
自分で自分の悪いところが分かっていながら、つい女性に冷たくできないウィリアム。八つ当たられたハキムが気の毒。
ウィリアムとエマの初めてのデートは、ストウナー夫人やハキムの協力もあって、お互いの気持ちを確かめ合う幸せな結果に終わりました。ハキムの策にハマって買収されてるスティーブンスも、親しみを感じさせて好感度アップ。順風満帆な状況だっただけに、大事な理解者、ストウナー夫人が体調不良の様子なのが心配です。
初めてクリスタル・パレスを見たエマの驚きを、アップからズームアウトで見せているシーンが印象的でした。この作品の演出は、概ね物語の雰囲気を邪魔しない地味な黒子に徹している分、こういう場面で一段とその効果を発揮しますね。