昨日のCDTV。

創聖のアクエリオンが29位、甲賀忍法帖バジリスクが28位に入ってました。どっちも好きな曲なのでうれしい。
ただしOPの出来でいえば、せっかくの曲の良さを活かしきれていないアクエリオンに比べて、バジリスクの方がキャラの人数も多い割には、動きと止め絵を効果的に使った印象的なものになっていると思います。特に、サビの歌詞に合わせて女性キャラ4人が畳み掛けるように登場し、蛍火の鬼気迫る形相でシメる所が好きですねぇ。



金色のガッシュベル!!「ピンチ到来 逆襲のQ! 全呪文封殺!?」
今回は、スタッフよくがんばったな、と言いたいです。とにかく、原作の一回分を30分に引き伸ばさなくてはならないという状態だったため、原作のあらゆる小ネタを拾いまくって拡大しておりました。
キャラソングの哀愁バージョンはやりすぎですが、内容がオリジナル・バージョンを上手くアレンジしているんで、不覚にも感心してしまった。原作にはない「コーラルP」や自分で破壊した道路から落ちそうになるコーラルQ、時間稼ぎのブリとか、使い捨てのはずの設定もちゃんと無駄なく再利用しているエコロジー展開。不毛な会話を続ける鈴芽とウマゴン組の場面にも、唐突さを感じさせませんでした。
前回大いに株を下げた清麿はというと、コーラルQに完全に翻弄されて頭に血が上り、怒りのままにひたすらザケルガ連発したり、グラブのデータ・アップロードをぼーっと待ってたり、相手がゴム変形(変形とカテゴライズしていいのかどうか迷うが)して理解の範疇を越えると号泣だし、相変わらずイイとこなしのお馬鹿さんです。次回こそは、ガッシュ組がヒーローらしい活躍をしてくれることを期待しております。



おねがいマイメロディ「昔にもどれたらイイナ!」
新たにキッチンセットの玩具が加わりました、この調子で毎回新製品が増えていったら、それはそれでサンリオを見直すかもしれない。ついでに、オーブンに魔法をかけるシールも作ってください。
マリーランドから来たフラット。彼の登場でまたまたクロミの悲しい過去が蘇る。ああ、クロミちゃんってホントかわいそうだ。マイメロの魔性の女ぶりがまた明らかにされたわけです。老人の果たせなかった告白を応援しようとする歌たち3人だったが、想い人は既に伴侶とともに幸せになっていた。しかし、その他の想い人がまだ控えているので、おじいちゃんは元気に旅立っていきましたとさ。おじいちゃんの願いとは違えど、クロミがおじいちゃんを若返らせてあげたってのも別に悪いことじゃなかったんだから、感謝されてもよかったような気がします。
どうも最近、マイメロのキャラ自体が弱くなってきたような気がする。路線変更したのかしら?



5月7日分。


英國戀物語エマ「訪問」
ウィリアム・パパは、ウィリアムとエマの気持ちを察していながら(あれだけあからさまな態度だったら誰だって気づくだろうけど)、あえてエリノアとの婚約話を持ち出してきて、強引に婚約話を進める構えを見せました。いやまあ、こういう時代だとは分かってはいるんですが、それにしてもこのパパの態度がムカつきます。ふたつの世界云々言ってても、ジョーンズ家だって別に貴族じゃなくて商人でしょーがっ!!・・・と思いましたので、このパパに思い知らせてやってください。誰でもいいから。



『魔地図―異形コレクション』(井上雅彦編/光文社文庫
地図というテーマが良かったのか、今回は久しぶりに読み応えのある一冊でした。
自分は牧野修びいきなので、どうしても彼の作品に目がいってしまうのですが(そして今回も、彼らしい陽気な狂気の物語を提供してくれたのですが)、今回は特に甲乙つけがたい、バラエティに富んだ作品がそろっていました。朝松健はいつもの一休宗純を主役とした話ですが、応仁の乱を舞台とした地獄絵図の描写が凄まじい。大槻ケンヂ作品は泣かせるし、平山夢明作品の地図による独白がもたらす狂気の風景も捨てがたい。初の海外参加となったダーヴィデ・マーナの作品が描く幻想世界は、(編者も名前を挙げた)イタロ・カルヴィーノの作品を思い起こさせます。
新人3人の作品にも、それぞれ魅力的な個性が感じられました。多岐亡羊の『わたしのまちのかわいいねこすぽっと』なんかは、このシリーズには珍しいライトノベル的なキャラクターが新鮮に感じられました。