富豪刑事

実は、今期一番楽しみにしてた新番組がこれだったりする(B級ドラマが大好物なんで)。
脇にかなり珍しい人材をそろえ、ゲスト・キャストも凝ってます。何よりも深キョンは、こういう絵に描いたようなおバカさんがとってもよく似合う。いちいち庶民の神経を逆なでするような天然傲慢ちゃんがかわいらしいです。
この手のバカドラマって、テレ朝の専売特許になりつつありますね。昔は他局でもいろいろやってたのになあ。



1月12日分。


ジンキ・エクステンド「涙のあと」
OP初登場ですが、かなりの手抜きです。まあ、今のところ本編がカット数は多いし、映像的には崩れてないからいいけど。
青葉を拉致したのは、古代ジンキと呼ばれる生命体に対してジンキで戦うアンヘル(天使)という組織。そこに青葉が連れて行かれた理由は、アンヘルの一員である青葉の母が遺産の分け前を欲しがっていたから、というのが表向きの理由。でもその真意は謎です。妙に勘が良くて、ジンキをすぐに使いこなしてしまう青葉の能力も謎。両兵と話をしていた女の子も謎。青葉を監視している謎っぽい女の子も謎、と謎の大安売りすぎて、今回はちょっと入り込めませんでした。青葉の行動が、かなり自分勝手な方向に考えなしなのにもイライラさせられたし。
この微妙なまま続いていくのか?それとも次回で盛り返すのか?



1月13日分。


マイネリーベ「濁乱」
授業をサボって町をうろつく生徒たちを注意するアイザック。この人いつから指導係の先生になったんだろうか?自分の仕事が何なのか、もう一度胸に手を当てて考えてみましょうね。
最近、ローゼンシュトルツ学園の生徒たちが夜遊びにうつつを抜かし、校内の風紀が乱れている。心配したエドが調べようかと提案するが、その必要はない、とルーイが言う。その言葉どおり、ルーイ様のソウルメイト、オルフェさんがせっせと調査中でした。というか、気の弱そうな生徒をつかまえて強引に吐かせてる姿は、暴対刑事の聞き込みかヤンキーのカツアゲかという迫力です。もう少し穏便に聞け、優等生。そして、調査結果をすぐさま校長に御注進し(ここら辺はやっぱり優等生)、生徒たちを夜毎の宴に誘惑しているトルグラーの調査を申し出る。カミユ&エドも一緒に行くと言い出し、ナオジもルーイと一緒に参加希望したが、ナオジはいいけどルーイはいらなーい、とかまたガキのようなことを言い出すオルフェ。この人といいルーイ様といい、つくづく行動が幼稚園生並み。結局、5人でピクニック。船でわたった島にあるトルグラーの屋敷は、ナオジさんの東洋的な表現によると「桃源郷」、ルーイ様によると「エデンの園」らしいが、単にだだっぴろい部屋にセクスィなお姉さんたちが集まってるだけの話です。そんな天国的な表現を使うほどでもない。ナオジもルーイも、実は結構欲求不満なんじゃないか?堅物オルフェはもちろん、おねいさんのことなんか構わず、生徒たちをたぶらかすなとトルグラーに迫る。その頃校長は、本棚をひっくり返し本を散らかして何やら探し物。意外と片付けが苦手なタイプと見た。
トルグラーは学園の卒業生、しかも、シュトラールだった。そういえば、カミユを誘惑しようとしたのも元シュトラール候補生だったっけ。ロクな卒業生がいないじゃん。シュトラール候補生クラスって実は、問題児を集めた更生クラスだったりしませんか、校長?オルフェはトルグラーに対して憤りを隠せない。誇り高きシュトラールが、なぜそんな自堕落な人間になってしまったのか。そこで、トルグラーおじさんの昔話の始まりですよ。希望に燃えていた若き日のトルグラーは、より良い世界を夢見て政治の世界に身を投じたが、政界の腐敗に飲み込まれ、最も信じていた民衆にも裏切られ政治生命を絶たれた、ということらしいです、かいつまむと。あんまり先生の話が長いんで、カミユちゃんなんて、朝礼時の女子高生のように貧血起こして倒れちゃいましたよ(朝食はちゃんと食べましょう)。カミユを休ませた後、トルグラーともう一度話をしようと彼の部屋を訪れたオルフェは、机の上の手帳を盗み見てしまう(おいおい優等生)。そこには、汚職政治家の名前が連ねられていた。この手帳を使っての脅迫行為を計画していたトルグラー。オルフェは、国の政治を正すために名前を公表するよう迫るが、手帳に書かれた政治家すべてを告発すれば、議員の半数以上が罷免されることになる。国家はその機能を失い、諸外国につけこまれるおそれもある。現実を見ろ、というトルグラー。オルフェは、その言葉に反発しながらも、迷いを隠せない(迷いは先週で吹っ切ったんじゃなかったのか?)。
そこで真打ち、校長先生が島を訪れる。彼は30年前の優秀な教え子であったトルグラーに、昔の卒業論文を見せる。そこには、希望に燃え、あふれる情熱のまま理想を語る、若き日のトルグラーがいた。その夢を生徒たちに語ってくれないか?教鞭をとってくれないか、と提案する校長。しかし、彼にはもう、心に決めたたった一つの未来しかなかった。トルグラーから受け取った手帳を校長がオルフェに渡した頃、トルグラーは屋敷に火をつけた。カミユがはっとなる。彼が感じた闇の正体は、未来のないトルグラーの真っ暗な心だったのだ・・・って、遅いわっ!!階段落ちだのコソ泥だの、細かいことは敏感に察知するくせに、大事なことに関しては、すべて終わってから「そうだと思った」とかいうタイプですね、カミユくん。
目を見開いて現実を直視しろ、燃え盛る屋敷の中から叫ぶトルグラー。お前に穢れた現実と戦うこと覚悟が、燃え盛る煉獄の炎に身を投じる覚悟はあるのかと。私は・・・。オルフェは答えることができない。
ちゃっかり火事場見物していたルーイ様。あんた今まで何してたんですか?ぐーすか寝てたんですか?今回は本当に何もしなかったですね。その分、校長大活躍。30年前の校長というのも見てみたかったなあ。これで30年前はクルーカットの爽やかさん♪とかだったら、惚れ直す。
先週に引き続き欝展開のように見えますが、何のことはない、欝ってるのはオルフェだけで、後の皆さんはそれなりに楽しそうなので、大勢に影響なし(ヒドい)。



舞-HiME「天翔けるミ☆女子高生」
学園長に集められたヒメたちは、シアーズ財団からの風華学園奪還作戦を開始。それぞれのキャラに合わせた発進や戦闘風景がテンポ良くて、こういうのが見たかったんだよ、という感じです。しち面倒くさい事情説明や煮え切らない人間関係ではなく、クオリティの高い、爽快なアクションで見せられるのがこの番組の強みですから。わざわざスターティング・ブロック使って飛び出してるのが命らしくて好きだなあ。
結局、ヒメの前にはミサイルすら役に立たず圧勝。ていうか、舞、最強すぎ。人間越えてます。一方、祐一はどうしようもないですね。何かしたいっていう気持ちだけで丸腰でうろついて邪魔をして、詩帆をひとりぼっちにして。祐一株、そろそろストップ安。
アリッサと深優は、シアーズ財団という存在同様、あまり奥行きを感じない記号的な存在だったこともあって、急にドラマティックな退場をされても、とってつけた感がありすぎました。