気がつけば最終回シーズン。

といっても、私が見ている作品は継続が大半なので、あまり実感がないですけどね。
最終回を迎えた作品で今のところ自分的トップはリンかけ。真面目にとんでもなくバカげたものを見せてくれたスタッフに感謝。



12月20日分。


月詠「ゆるせないの、あいつだけは・・・!」
今回はまたまた危機&ホラー。なんだけど、脚本の緩さのせいか、演出の遊びのせいか、陰鬱な感じはしない。久しぶりに、月詠らしい尖った面白さがありました。
とにかく、画面がすごい。作画枚数が少なくスチル連発。この演出の「間」は長すぎはしないか?という場面も見られたものの、居心地の悪い、変拍子な間引き方は、奇妙な物語にふさわしい効果をあげてます。作画枚数なんか少なくたって、カット割りで十分面白くなってました。こういうリソース配分の仕方、個人的には好きです。作画枚数の多さを見たいなら、金のかかった巨匠アニメでも見てればいいんだし。耕平の顔の崩れ具合なんかは、ホラー演出に奇妙にマッチしたデフォルメになってたので、今回の作画の波は意図的なものなのかな、という気がします。葉月、カワイかったし。
加えて、シリアスの中に随所に散りばめられた遊び。耕平たちと伯爵に操られた編集長との場面。外はピーカンのはずなのに室内は真っ暗。何時の間にかみなさん懐中電灯を装備して、しかもそれを自分の顔に向けてるという律儀さ。何やってんのあんたら?
とことん鈍い耕平に、久しぶりにタライが降ってきたりもしてます。今日は外でもタライが降るという活躍ぶり。お帰り、タライ。
もちろん意味のないサービスも健在。葉月ウィズ・ランドセルとか、幼児葉月(ネコミミ付き)とか、ひろみ眼鏡メイド・バージョンとか。
伯爵に操られたひろみは、葉月を認識することなく機械的に話し掛ける。葉月の目線で話してくれた、葉月の友達になってくれたひろみとの会話を思い出しながら、哀しそうな視線を向ける葉月、という場面で、あの感動エピソードがちゃんと活かされてます。
じっちゃんを人質に取られ、助けに行った耕平たちだったが、伯爵はデイウォーカー、つまり日の光の下でも平気な奴。耕平、(またまたまた)危うし!!
というわけで次回、おにいさま、みんなで伯爵を倒しましょうね(はぁと)。
倒しましょう倒しましょう。



12月15日分。


リングにかけろ「勝利への航海」「結成!黄金の日本Jr.」【最終回】
本日はラストにふさわしい豪華二本立て。一本目は、河井のシスコンぶり描写が凄まじかったですねえ。河井さんちのご姉弟はやっぱ、素晴らしいスパイスでした。二本目前半は勝負の決着。ブーメランが決まった瞬間、銀河とか宇宙とかが生まれてましたね。そして後半は、黄金の日本Jr.結成。で、やっぱりトリは剣崎だったりします。


というわけで、凄かったなぁ。当初、どう考えても今の世の中に合わない古い作品をなぜ持ってくるのだろう?と思ったけど、ふたを開けてみればそれどころの騒ぎではなく、今は平成だぞ?少しは時代に合わせろ?とにかく落ち着け、な?と言いたくなるくらい、オシャレ気など微塵もなく、予想をはるかに飛び越えたレベルで、ひたすら我が道を突っ走ってくれました。
原作のあらすじを手際よくまとめながら、原作のエッセンス=うっとおしいくらいの暑苦しいドラマを失うことのない脚本。それを盛り上げる、何でも来いの大袈裟演出。まさに車田漫画入門編。現在、SUPER JUMPで連載しているリンかけ2に対して、前作の遺産にすがっているだけのような物足りなさを感じていただけに余計、リンかけが本来見せてくれるはずの勢いを、このアニメで堪能できて嬉しかった。
各国Jr.の顔出しもしっかりやっている上、曲者キャストをそろえた所を見ると、続編をやる気満々ということですよね?期待してます。