本日はマイネ感想のみです。

BLOG@NO/ONさんでウチのマイネリーベ感想を紹介していただきました。なんともありがたいです。
ただし、それを見てこちらへ飛んでこられた方、私にとってはツッコミ一番、あらすじ二番だったりするんで、あまり私が書いたあらすじを信用しないように(本編はもっと高貴で優雅で華麗なドラマのはずです)。
ちなみに現在発売中のPASH! Vol.2(主婦と生活社刊)のマイネキャスト座談会によると、最終回で巨大ロボが出てくるらしいです。
本当だな?絶対だな?



12月16日分。


マイネリーベ「笑顔」
今一番笑いを取れるアニメとして、各所をどっかんどっかん湧かせているマイネリーベ。今回は芝美奈子作監だけあって、画面のどこを切り取っても麗しい。演出にも無駄に力が入っています。
本日はローゼンシュトルツ学園創立記念祭。近隣の住人にも開放してのお祭り騒ぎ。といっても、ねじり鉢巻き、腕まくりのルーイ様がたこ焼き焼いてたりはしません。彼は記念式典に出席しただけで疲れたそうで、静かに思索に耽るからとお取り巻きを追い払う。一方カミユは、女の子たち相手に花をチョイスしてあげてるし、エドも乗馬教室を開催して、ここぞとばかりに女の子に触りまくりっ。これぞ健全な青少年。ルーイ様も見習おう。この作品で、こんなに女の子が出てきたのは前代未聞です。日本男児、ナオジさんも女の子に囲まれて当惑してましたが、オルフェが助け舟を出して連れ出す。ふたりを見送った女の子たちがその後どういう腐れた会話を交わしたのかは、容易く想像できますね。オルフェのことが苦手なナオジ。ふたりでお茶をしていてもぎこちないどころか、ふたりともお互いに顔を合わせず、カメラさんの方を向いてお茶してるのが笑えます。そして、お茶、と聞いて黙っていられないのが、お茶代を踏み倒すことにかけてはクーヘン王国で5本の指に入るアイザック。ちゃっかりオルフェとナオジの隣のテーブルに陣取って、平和ボケしたクーヘン王国の嫌味をたらたらたれてたりしたもんだから、また来たのか?とエドに身も蓋もないコメントをいただいたりしちゃいます。
そこにお祭り好きな校長が現れて、宝探しを提案する。宝探しのペアを選ぶのにくじを引かねばならないのですが、ここでの皆さんのくじの引き方が、ふぁさぁーーーっ、と華麗なオーバーアクションなのが必見(恥の文化に育ったナオジさんのみ普通に引いてます)。探す宝は小さな金色の鍵。どうやら、校長が「うっかり」落としてしまったらしい。それが本当かどうかは別として、くじでコンビになったのは、エドとカミユ、オルフェとナオジ。すべてのカップリングを満遍なく網羅しようという製作者のサービス精神が垣間見えます。ローゼンシュトルツ学園が誇るほのぼのコンビはいいとして、シュトラール候補生中二番目に居心地の悪そうなオルフェとナオジの組み合わせが不安をあおる。ちなみに、一番微妙なのは言うまでもなく、エドとルーイ様でしょう。彼らに比べたら、オルフェとルーイ様なんてソウルメイトも同然。エドとルーイ様のコンビってのも見てみたいもんですがね。
宝探しを始める一同。予想通りエドとカミユは楽しそうです。一方、おっかけの女の子たちに付きまとわれたオルフェは、窓から脱出。ナオジは、オルフェのそのやんちゃな行動に驚きを隠せない。噴水の傍、オルフェはいたずらっ子だった昔の思い出を語る。エドとふたり、叱られては姉の所に逃げ込んだものだった。思い出の中の小さなふたりに対して、お姉さんは結構落ち着いた雰囲気なんですが、何歳差の姉弟だったんでしょうかね?姉のことを語るオルフェに、今まで知らなかった陰りを見つけたナオジ。一方のオルフェも、長い間の疑問を口にする。なぜナオジが、何もかも違いすぎるルードヴィッヒと一緒にいるのか?
学園に来たばかりの頃、ナオジに声をかけてきたルーイ。ナオジ・イシヅキです、と名乗った自分に対して、「ルードヴィッヒだ」と尊大に告げたルーイ。ヴィッヒあたりが苗字なのかな?ッヒとかだったらどう発音しよう?とぼんやり考えていた彼に、ルーイは、お前なら私と共に歩むことができる、と勝手に決め付けやがったのでした。いやもう、びっくりでした(以上、ナオジさん回想録『ここが変だよ欧米人』より)。ちなみにふたりとも、この頃から一般学生と違う制服を着ています。なぜルーイ様がナオジに白羽の矢を立てたのか一目瞭然ですね。
ナオジの思い出話を聞いて、微笑むオルフェ。笑顔を返すナオジ。見つめるふたり。初めて、お互いの今まで知らなかった一面に触れたふたりの間に言葉はいらない・・・。と、ここら辺の演出は、見てて赤面もの。スタッフ渾身のお耽美です。そして、「宝を見つけるのは、素直に己を見つめることのできる澄んだ瞳を持つもの」という校長の言葉どおり、気がつくと噴水の中に鍵が。早く気づけ。よくもまあ、校内を跋扈するスパイたちに見つからなかったものだ(先週のスパイたちは逃げましたが、スパイはひとり見つければ30人はいますからね)。
ふたりして校長に鍵を届けると、校長はその鍵で、代々の校長と一部のシュトラールしか知らない秘密の保管庫を開ける。そこには、この学園を卒業していった者たちがもたらした、国内外のあらゆる重要な情報が隠されていた。これを見せたということはすなわち、校長が彼らを将来この国に必要な人材だと認めたことを意味するのです。校長室を出ると、待ち構えていたエドとカミユ。オルフェもナオジも、今はまだ、あの鍵のことを彼らに教えない。近いうちにきっと、彼ら自身の力で知ることになるだろうから。そこにタイミングよく現れるルーイ様。お久しぶり(多分、ドアの影で登場の機会を計っていたに違いない)。オルフェと顔を合わせて、ふん、と顔を背けるルーイ様。あんたは子供ですか?しょうがねえなああいつは、という顔で微笑むオルフェさんであった。今日はとても面白かったんだよお父さん♪とばかりに、ルーイ様を追っていくカミユがカワイイ。
終始、不穏な視線を向けていた眼鏡教師は、結局何もしませんでした。王弟との密会を目撃して以来、彼が気になってしょうがないアイザックは彼の動向を密かに監視。そして、この機会を利用して、裏切り者のあぶり出しを図った校長。彼もたぶん、眼鏡の存在に気づいているのでしょう。校長が冒頭で驚愕した手紙には何が書かれていたのでしょうか?(国際情勢の悪化か、裏切り者の存在か)4話で「要」と言ったのは、シュトラールたち全員のことだったんですね。
と今回、いつもの大袈裟なBGMもなく意外とまともだったのは、やはり、ルーイ様の出番が少なかったからに違いない。来週はそのルーイ様が、またまた女がらみの事件を起こしそうな予感。まあ、どうせ最後はオルフェとの漫談でシメることになるんだろうけど。