何でこんなに長くなるんだろう?

毎回、最初に書いたものを3分の1くらいに削ってるんだけどな。



マイネリーベ「孤高」
漫画版は、エリカをめぐる恋模様がとうとう動き出したか?という状況なのに、アニメ版では、今日も今日とて男たちの熱いドラマが展開されてます。


ちっさいルーイ様再登場という素敵な始まり方です。やんごとなき方々の世界に政略結婚はつきものというわけで、ルーイ様もパーティ会場で婚約者、ハルトヴィック公爵令嬢に引き合わされます。どうでもいいけどルーイ様、白タキシードが壊滅的に似合わなくて泣けてきます。今回はルーイ様のお父上もお披露目。てっきり校長をしのぐゴージャスパパかと思ってたけど、かなり地味な方でした。そしてもう一人、王弟ハルベルト殿下も登場。評判のよくない人らしく、ルーイ様的にも警戒警報発令中。案の定、こいつが眼鏡教師を操っている黒幕のようです。王弟と眼鏡の密会を目撃してしまうのはもちろん、われらがアイザック。相変わらずユビキタスです。さすがに深更だけあってお茶は断念したようですが、状況を面白がって静観している模様。だからこの人は一体何をしたいんだ?
次の日。まるで三者面談のようにルーイと向かいあってお茶をしてたカミユとナオジは、結婚話に驚愕。ルーイ様は背後に気配を感じ、「オルフェレウス、お前も何か言いたそうだな?」と牽制。あんたは背中に目があるんですか?ルーイに声をかけたのはエドだけで、オルフェがいるのか、ましてやその表情さえも分からないでしょうに。まあ、エドにオルフェはつきものだし、オルフェはいちいちつっかかってくるものだ、という推理かもしれませんが。ケンカ売る気満々のルーイに、受けて立つ気満々のオルフェは、愛のない結婚に異を唱えて去りました。エドもご自分の荒んだ家庭を例にとってアドバイス。「心配して、くれてるんだよ」とカミユさん。いちいちいろんな人の発言フォローしてエラい子だねえ。小さいのにねえ。一方、どうもすっきりしないオルフェ。視線の先には、空に浮かぶ飛行船。この飛行船は、一話で姉の死を暗示するような影を落として以来ところどころに登場してきてますが、どういう意味があるんでしょう?
その後も、ルーイの婚約話に釈然としないシュトラール候補生の面々。ナオジはルーイ様のお部屋にお茶を運んできてお話し合い。「すっかりコツを掴んだようだな」という言葉から察するに、ルーイ様御用達のお茶具合に到達するまでには、ナオジくんの涙ぐましい試行錯誤があったに違いないが、それはまた別の話。ナオジが他の3人に語るところによると、ルーイ様は時々さびしそうに見えるそうです。彼は自分の行動に迷いがなく、目的を易々と達成するだけの力もある。だからこそ逆に、躓きのない人生に疑問を覚えることがある。そして、そんな自分とは正反対のオルフェ。「その点では、オルフェレウスは私にないものを持っているのだろうな」そんなルーイの言葉をオルフェに伝えるナオジ。ルーイ様が初めてオルフェのことを認めた発言をしているようですが、裏を返せば、完璧な自分とは違って、オルフェは一生懸命努力しなきゃ目指すものを掴めないってことだったりして。さりげに自慢かごるらあ!とでも思ったのか、固まってるオルフェさん。ま、それは置いといて、オルフェの心に引っかかっているのは、ルーイのお家と、陛下の覚えめでたきハルトヴィック家との姻戚関係によって、政治的な均衡が崩れるであろうこと。何か起こるに違いないと予感した候補生たちは、ルーイの婚約披露パーティーに現れる。
常々思ってたんだけど、シュトラール候補生たちのセンスってどうよ?ウコン色のタイがじじむさいオルフェ、ボウタイ姿が漫才師なエド、カミユなんてこの期に及んでまだ半ズボンですよ?ナオジが一番まとも(日本人のセンス万歳)。ルーイ様にいたっては、また一張羅の白タキシードですもん。あまり服装にこだわりがないのかもしれないけど、大事なイベントなんだからもうちょっと善処しましょう。
主賓のルーイと婚約者が現れたのに背を向けて去ろうとする王弟に違和感を覚えたオルフェは、カミユが悪い予感を訴えたことから、ルーイたちの傍らのテーブルに置かれた爆発物に気づく。爆発からルーイと公爵令嬢を助けるオルフェ(大袈裟に助けた割には、結構しょぼい爆発でした)。驚くルーイ。「私が嫌いではなかったのか?」「お前の考え方には賛同できないことも多々あるが、お前が仲間であることに変わりはない」と答えるオルフェ。そういや、先週オルフェは、「ルーイ」とか呼んでたはずなのに、今週はまた「ルードヴィヒ」に戻ってました。先週と今週の間に何があったんでしょうね?
不穏な動きを演出している黒幕をあぶり出そうとしたルーイ様の思惑通りの結果に終わりましたが、そのことがまたオルフェの癇に障ったようですので、このふたりの関係に進展はなさそう。婚約を解消したルーイ。一方、爆発の実行犯は自殺に見せかけて殺された。姉の事故現場で見つけた形見のメダイヨンを手に取るオルフェ。また爆発物が使用されたのは偶然なのか?分不相応な野心を抱いた王弟が、邪魔なルーイん家の勢力が拡大するのを恐れて仕掛けたのはまだ分かるにしても、オルフェの姉を殺す動機はないよなあ。姉の婚約者が今回のような大物で、両家の結びつきを恐れたとか?2年前ってオルフェはシュトラール候補生だったんだろうか?オルフェを狙ったとは考えられなさそうだけど。
笑いのポイント数では先週に敵いませんが、今回は結構さまざまな事件の核心に触れるヒントが出てきて、普通に楽しんでしまいました。