小春日和が続きますねぇ。

11月23日分。


新白雪姫伝説プリーティア「白い雪の伝説」【最終回】
やっと細の大切さに気づいた貴子。けれども時既に遅く、細は貴子の幸せを祈りながら消えていった。哀しみの中で大樹に取り込まれる貴子。颯とプリートして戦うが、姫乃を守るために颯も倒れる。だけど、姫乃はあきらめない。
「生きよう!みんな生きるために、生きて幸せになるために生まれてきたんだもん!!」
姫乃というヒロインの強さを見事に表現したセリフです。考えてみれば、母親と死別して、父親が再婚して、新しい家では居場所が見つからず、いきなりプリーティアになっちゃって、過去のドロドロにまで巻き込まれて、と昼メロが出来そうな人生なのにそれを感じさせないのは、姫乃の前向きさのおかげだったんですよね。だからこそ、このセリフにも説得力がある。みんなで幸せになるために、自分だけの力でプリーティアになる姫乃。あらん限りのリーフェを大樹に与えて貴子を助け、大樹を消滅させ、倒れたナイツたちを甦らせる。リーフェを全てを失って永遠の眠りについた姫乃だったが、颯の口づけで目を覚ます。白雪姫そのままに。
そしてまた、騒がしい日常が始まる。家族に愛されていることを知った真綿は、もううつむいている少女ではない。弥生ちゃんは妄想暴走で、姫乃の逆鱗に触れてます。繭根はとうとう万年にまで手を出してます。そういや田中さん忘れてた。一応、存在価値を認めてもらってよかったね(代わりに髪を失ってたけど)。この3人は、作品のコメディ・リリーフとして私を楽しませ続けてくれました。ブラヴォ。やっと心が通じ合った細と貴子も幸せに。そして、颯と姫乃はまだラブコメやってますよ。


恐ろしいほどきれいなまとめ方。悲劇の残りかすなんて微塵も残さないで、Happily Ever Afterそのものの終わり方でした。そして、タイトルに忠実なオチ。これはお伽噺だったんですね。でも、きれいなだけのお伽噺じゃない。挫折を味わいながら、自分の弱さにうちのめされながらも立ち上がり続けるヒロインを描く一方で、家族の再生という重い話をもさらりと盛り込んでいる。とにかく、全編通して前向きな、本当に気持ちのよい物語だったんで、何で姫乃が甦ったのかなんて野暮なこと気にしません。愛の力ですよ、愛の力。
残念だったのはやはり話数の少なさ。豪や蛍のエピソードがなかったのが惜しい。ちなみに、アルバムを借りてみたらボーカル曲も入ってたんですが、蛍ソロ曲の歌詞が女の子にダメだししまくりで(口紅の色が間違ってるだの、そんな受け答えじゃ興ざめだの)、もっすごくムカつく素敵なものでした。蛍主役で一話作ったら面白かったのになぁ。年少組や弥生の話、姫乃の母親の話とか、繭根のちょっとシリアス話とかも見たかった。みんな魅力的で、嫌いなキャラが一人としていなかっただけに残念すぎる。



遥かなる時空の中で「鬼憎みし焔」
小天狗は本編でもレギュラー化でしょうか?どういう事情があったのか、泰明に小型化されたらしいですが、大人バージョンも見てみたいです。
今回の主役はイノリ。鬼に恨みを抱くイノリは、金髪の詩紋を鬼と思い食ってかかる。そこへ登場したシリンと戦うことで、八葉の力に目覚めるイノリであったとさ。詩紋とイノリは上手くやっていけるのでしょうかね。
次はずいぶん引っ張りつづけた永泉の登場ですね。



tactics「妖狐的彼女」
お待ちかね。ヨーコ主役の回です。古典中の古典ともいえる喧嘩エピソードでしたが、細かいアレンジ部分が楽しかった。
勘太郎と春華に秘蔵のタイヤキを食べられてしまい、ヨーコさんついにブチ切れて家出。お隣のおばさんがせっかく「がんばってるヨーコちゃんに」ってくれたタイヤキだもん、ヨーコちゃんが怒るのも無理はない。ヨーコちゃんの日頃の苦労を労ってくれる人なんてそうそういないしねっ。・・・・・・言ってて気の毒になってきた。
さて、家出したヨーコはまずスギノ夫妻のところへ。むーちゃん、出会い頭の挨拶がわりにヨーコちゃんをさくっと丸呑み体制。限界までお口を開いたむーちゃんが非常にかわいらしい。続いて現れたスギノ様も、「たんとお食べ」とか言ってます。夫妻して悪ふざけにもほどがありますが、なかなか息の合ったコントを展開してくれてます。スギノ夫妻ん家での生活を希望したヨーコさんでしたが、虫主食の生活についていけず諦める。まあ、ラブラブ(一方的に)夫妻の家庭なんて、独り身には目の毒ですしねぇ。
というか、このシーンの、虫をせっせせっせと集めるむーちゃんとか、スギノ様に虫を食わせてもらってるむーちゃんとか、滅茶苦茶キュートなんですよ。なんだけど、スタッフさん、虫がリアルすぎです。モノ食べてるときじゃなくてよかった。ほんっとーーーによかった。地道にむーちゃんキャプ・コレクションを続けている私でも、このシークエンスは二度と見返せない。せめてモザイク入れてください。
次にヨーコが居候したのはすずのお家。結構優雅な生活なのに退屈を持て余してるところが根っからの苦労人。とりあえず、イマドキの腐女子婦女子の正しいあり方として、職業婦人の道を選択しみるくほうるに就職。しかし、化け狸に騙されて見世物小屋で働かされるはめになったところで、勘太郎に助けられました。
大人気ないわ、横暴だわ、訳分からんわの勘太郎ですが、ヨーコちゃんのことが心配で食欲もなくなるという、意外な愛情の一面を見せてくれました。今回の勘ちゃんは概ねカッコよかったぞ(やっぱり大人気なかったり変だったりもしたけど)。そして自立に目覚めたヨーコちゃん。主人に甲斐性がないと大変ですが、がんばって稼いでくださいねっ。・・・・・・やっぱ気の毒だ。



巌窟王「ブローニュの夜」
ダングラール、モルセール、ヴィルフォール夫妻を含めた関係者全員を招き、伯爵が晩餐会を開催。ここでまたまた人間関係の複雑さに拍車がかかるわけです。マクシミリアンはヴァランティーヌが好きだし、ヴァランティーヌはフランツが好きだし、フランツはアルベールが(え?)。ヴィルフォール判事とダングラール夫人は昔恋仲だったらしい。ヴィルフォールは奥方も二人目だし、そこら辺の細かい事情も色々ありそうです。ダングラール夫人は、この城で身ごもった子供を堕したということなのか?それとも、前ヴィルフォール夫人に何かしたのか?伯爵が持っていた箱の意味は?
新キャラ、超美形のカヴァルカンティ侯爵が現れました。意味ありげに出てきた割にはこの男、公式HPのキャラクター紹介に載ってないんですよね。はっ!まさか、彼の正体はペッポとか!?(だってペッポの正体気になるんだもん)



11月22日分。


月詠「母様が来てくれた!うれしい(はぁと)」
今回は、いよいよ本腰を入れてきたキンケル伯爵が葉月を拉致し、耕平とじっちゃんが救いにいくまでです。この作品ならではの色彩の豊かさと影のバランスが美しく、おどろおどろしくも幻想的な演出が面白かったですね。じっちゃんの目も光ってました。ビーム出しそうだよ、じっちゃん。
ここで明らかになったのは、エルフリーデは伯爵を恐れていて、伯爵から逃れたいがために耕平の力を必要としているということ。葉月の母親が既に死んでいるということ。葉月の母が耕平の母からハイジを託されたことは間違いないようです。葉月はいつか、母親にはもう会うことは出来ないということを知ってしまうのでしょう。耕平がいるから大丈夫だとは思うけど、葉月が母を追いかける姿には年相応の一途さと可愛らしさがあるだけに、切ないですねぇ。
復活した途端あっさりやられてしまった執事さんでしたが、予告ナゾナゾで華麗に復活!って、夢見そうなほど怖いです。こぞって耕平をお兄様扱いし始めているようですが、耕平さんにも色々言いたいことがあるに違いない(てか、執事はないだろ執事は)。