天変地異

なんかもうねえ・・・。ここまで続くと、マジで恐怖の大魔王あたりが来てるんじゃないかと思えてきますよ。
被災地の方々には、がんばってください、とか、気をつけてください、としか言えませんが。



金色のガッシュベル!!「うごめく悪魔 最後の四天王登場」
先週、文句を言いまくった私ですが、今回は脱帽。脚本、作画、演出、ともに何一つ言うことなし。コメディとシリアス、前後半にそれぞれの要素がしっかり詰め込まれて、ガッシュのエッセンスをあますことなく伝え、原作でも目の離せなかった展開をアニメならではのアレンジでさらにパワーアップした、とんでもない回でした。


石の呪縛から解放されたレイラは、月の光の石へと一同を案内する。石の光を浴びて元気になった絶好調のキャンチョメ、フォルゴレが足取り軽く階段へと向かう。しかし、レイラは何かが心にひっかかっている・・・ああそうだ落とし穴。って遅いですレイラさん。キャンチョメたちが辛くも逃れたのが奇跡的なくらいのとんでもないトラップです。その姿を見て、生きてたのね・・・って、もしもし?レイラさん?わざとじゃないですよね?
気を取り直してもう一度。めげないキャンチョメと半ケツフォルゴレは、意気揚々と階段を上るが、レイラにはまだ何か言わなければならないことが・・・そう、石が転がってくるのです。その石よ!!って巨大石に巻き込まれて転がってきたキャンチョメたちを指差し勝ち誇ったように指摘されても、取り返しがつきませんレイラ様。いや、謝ればいいってもんじゃなくて。
レイラが思い出したのはゾフィスの言葉。入り口への鍵となるのは左の像・・・ガッシュと清麿が勇んで左の像へと駆け寄る。左の像は・・・・・・チョップを下す!!ガッシュ&清麿、キャンチョメたち屍の仲間入り。レイラはまだあいまいな記憶の中を必死に探ってます(もちろん、必死にやってるんですよね?)レイラが何かをつかんだ!そう右の像!
「その続きは?」静かに追及するサンビーム。そりゃもう、ここまでくれば死活問題ですから、彼も軽々しく行動するわけにはいきません。しかし、レイラは思い出せない。サンビームの剣幕に、アルベールにすがるように寄り添い、傷ついたようにうつむくレイラ(本当に思い出せないんですよね・・・?)。仕方なく、おそるおそる右の像へと向かったウマゴン&サンビーム。そうだ、右の石像は蹴り上げる!!悪魔的に絶妙なタイミングで思い出したレイラの言葉に重なって、蹴り上げられるウマゴンたち。メデタク屍組に参加。
右の像に入り口があるのは確か。レイラの言葉に、危険を感じてさりげなく離れていくナゾナゾ博士(賢明な判断です)。こうなったら自分でやるしかない!!レイラの勇気ある決断に驚くナゾナゾ博士ですが、なんのことはない、とっても安全な位置からミグロンを放ち、あっさり破壊して解決。
・・・・・・わざとじゃないよね?今の今まで、ミグロンを使うことを思いつかなかっただけだよね?面白くてやってたわけじゃないよね?「さっ、行くわよ!」と元気よく、オールチャラにして進もうとするレイラの背中に、「俺たちに何か言うことは・・・?」と清麿の搾り出すような、うらめしげな声がかけられる。「・・・ゴメンナサイ」
レイラ最強。
原作ではレイラの天然ボケ炸裂のシーンはずなのですが、アニメのアレンジでは、さりげに意図的な雰囲気まで漂い、レイラのモエ要素に、ブラックという新たな次元が加わりました。
上へと向かうガッシュたちの背中を見送るパティとピョンコ。彼らも自分たちの行いを後悔し始め、仲間たちを信じ、ゾフィスにとらわれた人々を解放しようと進み続けるガッシュたちの姿を羨ましく思い始めている。ここでパティたちを影の中に置いて、ガッシュたちが月の光を浴びて輝いているという対比で、パティたちがガッシュたちを眩しく感じ始めているのが伝わってきます。
と、ここまでの展開はほぼ原作どおり。これだけでも素晴らしい出来なのですが、今回はここからとんでもないオリジナル展開が続く。


原作ではティオ組ウォンレイ組がデモルトに到達するまでの詳細が語られていませんでしたが、実はその裏では、手に汗握るもうひとつの戦いが繰り広げられていたのです。遺跡を守る美人三姉妹(自己申告制)の石像登場。この遺跡は溶岩トラップがあったり、チョップを下す石像があったり、変な守護像がいたりと、かなりすごい世界遺産ですね。
さて、そんな美人三姉妹が繰り出す質問は、ティオたちの中で一番美しいのはだあれ?それが遺跡を守ることとと何の関係があるんだろう?などと考えてはいけません。ここは心で感じるパートです。そして、「美しい」の言葉をキーワードにして、それぞれの自尊心が頭をもたげ始める。
私です!と正直に言いたいティオですが、一応慎み深く恵を推薦。その恵さん、もちろんアイドル様ですから自分が一番美しいに決まってますが、大和なでしことして、「ティオだってかわいいと思うわ」と奥ゆかしくも微妙にずらしてコメントする狡猾さ。か、かわいい?(美しいじゃなくて?)と些細な単語にひっかかるティオ。いわゆる、「えー、○○ちゃんの方こそかわいいよー」と言いつつ、心の中では「私の方がかわいいんじゃボケ」と思っている一幕です。女の子同士の人間関係って素敵ですよね。
いや前言撤回。これは女の子だけの現象じゃないようです。そりゃもちろん愛しのリィエン、とか思ってたウォンレイもふと考えなおす。別に女の子に限らなくていいじゃん。じゃあ、自分かもしれないじゃん。てか、その可能性濃厚じゃん。その論理のもっていき方が強引過ぎて謎ですが、そんな本心を隠して、答えをリィエンにゆだねる姑息さ。ウォンレイのダンナ、守る王がそんなんでいいんですかい?
さて、みんなの期待を一身に背負ったリィエンさんにとっては、疑問の余地なく自分が一番美しいに決まってます。イメージの中で髪を下ろした姿は確かに美しいですが、「わーーたーーーしーーー♪」と歌ってしまうのはどうでしょう?中国組バカップルの本領発揮。数話前で感動的な愛のメモリーを展開してくれたおふたりとは到底思えません。
リィエンは悩む。言えない。本当のこと(わーーーたーーーしーーー♪)なんて、恥ずかしくて言えない。しかし、みなさんは正直に言えと迫る。正直に、つまり、それぞれ自分の名前を挙げろと無言の圧力をかけているのです。ただならぬ殺気を感じて追い詰められたリィエンが叫ぶ。言えない・・・私が一番美しいなんて言えないあるーーーーー!!!
きっぱり言ってます。しかもなぜか勢いでゴウバウレン発動してるし。こんなとこで必殺技を発動させられたウォンレイの心境やいかに。こういう時はパートナーに従うしかないもんね、魔物は。
キャラクターが完全に崩壊しちゃってますが、面白いのでまったく問題ナッシング!結局、ガッシュ組といいティオ組といい、遺跡の頭脳トラップ(?)を力技で乗り切ったことになります。バカぞろいだ・・・。
月の光の石へと向かった先に現れた、とてつもない迫力の魔物、デモルト。ティオたちは必死に防御に徹するが、デモルトの力の前に、マ・セシルドが破壊されていく。そして、彼女たちをかばってデモルトにつらぬかれるウォンレイ。心強い仲間たちとの再会を楽しみに階段を上ってきた清麿たちは、その光景に立ちすくむ・・・


文句なしのアレンジで怒涛のギャグ展開。その上、原作ではきちんと描かれなかった、ガッシュたちが到着するまでのティオたちの苦戦も違和感なく見せた脚色(山田隆司)が素晴らしい。そして、演出(最近、立て続けにヒットを飛ばしている貝澤幸男)、作画(清山滋崇)がそのクオリティを損なっていないどころか、脚本の上手さを活かして細部に気を配り、コメディ部分のとぼけた味、パティたちの逡巡、原作どおりのデモルトの恐ろしさを渾身の迫力で描写し、考えられる限り最高の映像に仕上げてくれた秀作。
今現在のアニメスタッフの底力をいかんなく見せてくれた、文句なしの内容。
やっぱ、こういう幸せがあるから、ガッシュを見るのはやめられない。



レジェンズ〜甦る竜王伝説〜「ズジェレと歌おうレジェンズクラブ」
ランシーンに取引をもちかけるハルカ先生。信じてきたシロンに裏切られたことで、全てに対して疑心暗鬼になっている彼女には、父の失踪の理由でさえ、レジェンズたちのせいに思えてきている。ハルカ先生とランシーン、それぞれ互いを利用して自分の目的を果たそうとしているようです。あーあ。


さて、その頃シュウはみなさんを集め、レジェンズクラブの結成を勝手に宣言。お前のサーガ、何考えてんだ?とグリードーに聞かれて、一緒にすんな、と言わんばかりに心外そうなシロンですが、ふと気が付くと、シュウと同じネッカチーフの結び方をしてしまってます。通じ合ってるんですよね、結局。ちなみにクラブの設立趣旨は、人生とかレジェンズとか青春とかを語る場だそうです。そこんところ、部長が一番適していないような気がしますが、まあ、こういう団体に建前のお題目は必要ということで。
クラブ員からはいろいろ不満が聞かれますが、部長はまったく聞いてません。ネーミングも、みなさんがまったく納得しないものを次々候補に挙げていきます(レジェンズと愉快な仲間たち、という提案に対して、「畑さんかよっ!?」と返すリオンさん、相変わらずナイスツッコミですねえ)。しかも、勝手に委員まで任命してるんで、巷で噂のメグチョップが炸裂しちゃってる。いくらメグさんのチョップにシビれたからといって、可憐な女の子相手に拳で夢をつかもうなんて考えちゃいけませんよ、リオンさん。
そこでガリオンによる、レジェンズの役割に関するシリアスで重いお説教が展開される。もちろん部長は、まったく聞いてません。周囲の空気の冷め具合を気にすることなく、自作のレジェンズクラブの歌を披露するシュウ。背後で簡単絵になってるみなさんがカワイイ。
CMあけでもシュウさんの歌は続く。みなさん、しおれて去っていってるし。
レジェンズは戦いのために生まれたというガリオンの言葉を振り払うシュウ。シュウの行動に戸惑うガリオンにマックは、シュウが自分たちの不安を吹き飛ばしてくれたことを語る。戦いに怯えるメグを励ますビッグフット。そして、ディーノとグリードー。サーガを死なせた苦い過去を語るグリードーは、自分がディーノを選んでしまったことを、いつか彼を犠牲にするかもしれないことを恐れている。そこに、キルビートとハルカ先生が現れる。


本日は、シュウへの集団連続ツッコミと、それを意にも介さずマイペースに突っ走っていくシュウの姿が秀逸でした。大量キャラクターにもかかわらず、ひとりひとりの個性を生かして畳み掛けられるツッコミの数々が彩るギャグパートに唸らされました。
ガッシュレジェンズ両方の出来がいいと(特にギャグ方面で)、それだけで幸せな日曜日になってしまう私はお手軽すぎかもしれない。
次回、歴史を変えた愛の歌。・・・ひょっとしてレジェンズクラブの歌ですか?



10月23日分。


ウルトラマンネクサス「亜空間-メタフィールド-」
話の構成が巧いですよねこれ。主人公の一輝の描写だけでなく、凪、リコ、吉良沢などのメインの人物をちゃんと描き、加えてどんどん進化するビースト、MPの活動までしっかり盛り込んでいながら散漫な印象がない。吉良沢の役割は「イラストレーター」らしいですが、戦いの全体像を描く人ってことですか?
一輝が戦っている間、恋人のリコの平和そうな家庭が描写されているという手法は月並みですが、一輝が守りたいと思うものを具体的に見せることで、彼がビーストを止めようと必死になっている姿に視聴者を同調させる効果を生み出している。また、前回はウルトラマンが亜空間に消えていく様子を描き、今回は一輝もまた当事者となって亜空間に突入しそこでの戦闘を目撃するという段階の踏み方にも感心しました。



ケロロ軍曹タママ ケロン星から来た少年であります」「桃華 めざせナイスバディであります」
タママ、自業自得の巻。彼の嘘八百を信じて、彼を英雄視してる後輩のタルルが来訪。タルルの無邪気な言葉から明らかにされる、タママが周囲の人々をどう見てるか。まず、お世話になってる西澤家の面々、桃華とポールは、「変身凶悪獣人」と「冷酷機械人間」。次は日向家。「凶暴肉弾生物」夏美、「運動神経ゼロ人間」の冬樹。タママさん、いまさらフォローしようとしても完全にタイミングはずしてます。クルルは「根暗陰湿人気なし」。間違ってるとは言わないが、ちょっと気の毒。タママさん語録の快進撃はまだまだ続く。伍長はいつも足をひっぱる別名「うっかりギロロ」。射撃訓練中で聞こえてないと思いきや、伍長の地獄耳はしっかりキャッチしてます(てかヘッドフォンの意味ないじゃん)。ドロロはあまりにも影が薄くて会議でも発言がスルーされる、と。まあ、的を射ているんですけど、正しければいいってもんじゃないですよね、人間関係って。
そしていよいよ、私生活を見られたら一番ヤバイ軍曹の番。が折りよく少佐ごっこをしていたので、少年の純粋な夢は壊されずにすみました。てか、何やってんですか軍曹?ご自分でも「似てるかなって思ったんだよねー」とのことですが、ちっとも似てません。誰もそんなこと思わな・・・・・・まあモアさんは除外しましょう。先輩の凛々しい姿を目に焼き付けて、少年は帰っていった。残されたのは、怒りに燃えたみなさんに囲まれるタママ師匠でした。
この番組はやっぱ、キャラクターが個性的な分、こうやってそれぞれのリアクションが見られる話だとダントツに面白いなあ。


Bパート。西澤家のコンピュータがはじき出した冬樹と桃華の交友確立の鍵は、ナイスバディ。軍曹のガンプラオトナ買いという下心から、桃華にナイスバディグッズを売りつけに来たケロロ小隊。もちろん、グッズ・デモンストレーションの犠牲となるのは伍長です。ポリゴンにされたり、鉄の処女で変形されたりしている間、愛しの夏美のイメージ映像が癒してくれます(背後で悲鳴が聞こえるような気がしますが)。フラッシュスプーンで桃華が巨大化している横で、スプーンはこう使わなきゃ、と言わんばかりに、カレーライス食ってるタママとクルルがいたりもします。結局、日向ママになれるDNAスナックが桃華さんの心をとらえたようで、その上全てのグッズお買い上げ。さすが金持ちは太っ腹。まあ、せっかっくのDNAスナックの効果も、冬樹にはママとして認識されただけで失敗に終わりましたが。もちろん、軍曹は夢のオトナ買いに儲け全てを注ぎ込んだ挙句、散々な目にあった伍長に全破壊されてしまったというオチでした。この場合、気の毒なのは軍曹と伍長、どっちでしょうかね?



機動戦士ガンダムSEED DESTINY「予兆の砲火」中止
初回から続けざまの天変地異。何かに呪われてるんじゃないか?
ガンバレルに翻弄されるインパルスに比べて、さくさくかわして撃ち落しちゃうザクファントム、カッコよすぎ。レイ、スゴすぎ。前のキラさんが異常に強かったせいか、今度のシンさんは本当に普通の人に見えますね。十分強いんだろうけど。



Φなる・あぷろーち「大決断!! 愛と青雲の船出!?」
笑穂の言葉で西守歌への自分の態度を反省した涼。西守歌に迫られてつい名前を呼んであげると彼女は大喜び。腹黒だけど彼女なりに健気で、やっぱカワイイです。しかし、涼は笑穂に告白。何を考えているのやら。と、今回はドタバタ展開なしでした。