月詠

設定自体は面白そうなんだけど、女の子があまりかわいくないような気が・・・



9月27日分。


MADLAX【最終回】「欠片-pupil-」
真実の奥に隠された時代の扉を開くこと、時代の変わり目に現れる存在。それが、マーガレットの役目だった【つまり、時代のバトンタッチに12年が必要だったという事?】【真実と時代の関係性がよく分かりません】。
生きるために父を殺すという、マーガレットの罪を引き受けたマドラックスと、ふたりを結ぶ役目のレティシア。元々ひとりだった彼女たちが別個のものとして存在している。今、再びひとつになるべきなのか、選択はマーガレットの手に委ねられた。罪を背負うことに躊躇するマーガレットに、自分を消しても構わないとマドラックスは優しく微笑む。真実から逃げたっていいのだと。ヴァネッサとエリノア、ふたりの友人に託されたマーガレットという存在を守るためなら、マドラックスは自分が消えても構わないと言う。リメルダ(とナハル?)という、マドラックスのことを覚えていてくれる、想ってくれる人がいるから、自分は無にはならない。
その言葉にマーガレットは決心する。自分が逃げていたせいで犠牲になった人々のためにも、彼女は真実と一体化しなければならない。3人はひとつになった。望んだ結果に満足するフライデー。共に、歪んだ世界の真実を人々に突きつけてやろうとマーガレットを煽る。しかし、マーガレットはフライデーに銃を向ける。世界が歪んでいることなど、人の中に悪意があることなど、人々はもう知っている。彼女は知っている。けれども、歪んだ世界の中でその罪から生まれた純粋な存在のために、マーガレットは、マーガレットとしてフライデーを手に掛けようとする。12年前に背負うはずだった罪を手に入れるために。
自分を撃ったマーガレットの行動にうろたえるフライデー。そこに現れたのは消えたはずのマドラックス【なぜマドラックスは、マーガレットから分離することができたんだろう?】。所詮、あなたも私と同じ存在、とマドラックスはフライデーに言う【マドが何度撃たれても平気だったように、フライデーも誰かの本質が一人歩きした存在なのだろうか?だからひとつのことにこだわり続けたんだろうか?だから何度撃たれても死ななかったのだろうか?】しかし、マドラックスの銃がフライデーをとらえ、フライデーは倒れる【これは、本質同士の戦いにフライデーが負けたということか?】。
その頃マーガレットは、時代の扉の前に立つ。自分を守ってくれた人々の姿が脳裏に浮かぶ。彼女が時代に望むもの、それは・・・
マドラックス、マーガレット、レティシアは再び別個の存在となった【マーガレットが時代の扉の前で望んだのは、別個の記憶と想いを抱えた、それぞれの人生なのだろうか?】。マーガレットはもう、彼女たちの力を借りなくても生きていける。マドラックスという形代がなくても、罪を受け入れて歪んだ世界の中で生きていくことができる。レティシアを妹として連れて行くマーガレット。一方、マドラックスは、リメルダと旅をする【マドラックスはガザソニカから離れられないんだろうか?】【リメルダはこれからもマドラックスを見届けるんだろうか?】【てか、「優しい人殺し」はこれからも人殺し鋭意続行?】【マドとリメルダのコンビなんて、アンファンよりもタチが悪いんですけど・・・】。SSS再登場【一番うまく立ち回った人。で、何者?】。
Pupil=教え子はマドラックスの方なのか、マーガレットの方なのか。どちらにしても、これからふたりは、対等な存在として生きていくことになるわけです。


なんとなく、明るい終わり方がうれしかったですね。マドラックスが憑依したマーガレットの瞑想撃ちとか、フライデーの護衛を次々に撃ち倒していくマドラックスとかのエンタテイメント部分もちゃんと忘れないで、大盤振る舞いしてくれたのがとっても親切。
面白かったなぁ。最初はネタとしてだけ楽しんでたものの、途中から物語の中に引き込まれていって、謎とネタ、両方で楽しめました。謎の答えがどうこうより、それをあれこれ考えてる過程の方が楽しかった。加えて梶浦由記の音楽の良さ(最初はうるさかったけど)、色彩や背景の美しさ(特に夜の街と光の使い方)、キャラクターの面白さなど、数々の要素で楽しませてくれました。そして、この作品独自のゆったりとしたリズムが心地よかった。最後までうやむやになった部分が山ほどあるけど【だからエリエス文字って何?内戦あんまり意味なかったじゃん】、そんなことだろうと予想はしてたので、落胆はないですね。うん。楽しかった、ということに尽きます。
なんだか急に、第3話を見返したくなってしまった。