MADLAX2本。怒涛の展開。

8月30日分。

MADLAX「告薄-guilty-」「撃情-rage-」
あっさりと、謎のかなりの部分が解明されました。特に前半の話で。そしていつものごとく、また謎が増えました。
3冊の本は、扉を開き、本質に目覚め、真実を知るためのものだそうです。


要約すると、マーガレットは12年前、母とともに父、バートン大佐のいるガザソニカに向かっていた。しかし、乗っていた飛行機が、ちょうどフライデーが扉を開いたところに遭遇してしまったものだから墜落。マーガレットは、同じく乗客だった少年(カロッスア)とともに生き残り、幼いふたりは肩を寄せ合って戦場を彷徨うことになる。やっと見つけた父はフライデーと対峙しているところで、巻き込まれそうになったマーガレットを助けようとしたカロッスアは、代わりに撃たれ、命を落とす。しかし、彼のマーガレットを守りたいという執念だけが具現化して、カロッスアとなった。真実に触れたカロッスアは、ようやく彼が本来いるべき場所、死の世界へと旅立つ。
すべてを思い出したカロッスアは、捜し求めていた真実にたどり着く。それは、自分の過去や正体などではなく、自分が死から逃れてまで守りたかった、マーガレットという存在だった。死へと旅立つ瞬間、本当に一瞬のことだけれど、彼はマーガレットと結ばれたのかもしれない。彼の穏やかな表情を見ていると、そう思えてきます。


つまり、カロッスアは、幻だったんですね(あるいは、カロッスアの精神だけが他の人間の肉体に入っていた?)。エリノアは幻の男にガンつけたのか?リメルダは幻の男と寝たのか?という疑問もありますが、それは置いといて、もっと疑問な部分。
マーガレットは富豪のお嬢様だったと思ったんだけど、お父様は軍人さんだっけ?バートン大佐のコードネームがマドラックス?そして、マーガレットは、なぜあの場でセカンダリだけを手に入れたのか?フライデーが扉を開いただけで、飛行機が落ちるのか?だったら扉って、人間の本質云々どころじゃなくて、物理的に災厄をもたらすような現象への扉なんじゃないですか?なぜ、レティシアはマーガレットを止めたのか?真実を知った時、マーガレットもまた、カロッスアと同じ運命をたどるのか。


さて2本目。ここからはマドラックスのお話。しっかり撃たれたはずのマドですが、銃創のかけらもありません。もしかして、彼女も精神体だのマーガレットの作り出した幻だのでしょうか?(この世界そのものがマーガレットの創造物だったりしたらイヤ)
今回はマドラックスのアクションも派手です。周りをぐるりと取り囲まれても、ひらりひらりとかわして確実に相手を仕留めてます。もう、兵隊さんの言うとおり、人間じゃありません。さすがのリメルダもついていけません。一緒に踊りたいのに、マドがひとりで踊っちゃってるんですから。ええそりゃもう、ふらりふらりと楽しげに。微笑ましいシーンですよね(笑っちゃいけません)。
ま、そんなんで、リメルダを軽くかわしたマドラックスですが、ヴァネッサがフライデーに催眠状態にされているところに遭遇して油断してたら、リメルダに狙われ、助けようとしたヴァネッサがリメルダと相撃ちになる。マドラックスにマーガレットのことを託して息絶えるヴァネッサ。そのヴァネッサの姿を見て、12年前、父親を撃った姿と重ね、マドラックスがヴァネッサを撃ったと誤解したマーガレットは、マドラックスを撃つ。
息絶える瞬間、花に囲まれた幻想的な世界で、ヴァネッサはマドラックスに別れを告げ、両親の元へと帰っていく。通常ありがちな、息絶え絶えな割には饒舌、という状態で会話をするのではなく、突然の異世界へのトリップによって、マドラックス、そして、マーガレットへの友情を静かに語るヴァネッサ。普通にやられたら、なんじゃこりゃ!?と思うところだけど、ガザソニカなら、そして相手がマドラックスならそれもアリかもしれない、と思わせる状況をこれまでの物語で作り出しているので、そのトンデモ設定を活かしての美しい演出。あるいはこれがクアンジッタの言っていた、暖かさを知るための場所かもしれない、とまで思わせます。
彼女もカロッスア同様、満足できる死を迎えたのですよね。


というわけで、1本目の疑問に続いて2本目の疑問。あの兵士がマーガレットの父なのだとしたら、やはりマドラックスとマーガレットは姉妹?じゃあなぜマドラックスは父を撃ったのか?いや、今回のことが誤解であるように、前回も誤解だったということも考えられます。
マーガレットを襲おうとして逆に無残な死体となった兵士。ナハルが手を下したんじゃないとしたら、自らを死に追いやるような、何か(本質?)をマーガレットに見せられたのでしょうか?マーガレットはもしかしたら、12年前も誰かを死に追いやってるのかもしれない。
フライデーが何をやりたいのかいまだによく分かりませんが、とりあえず、マーガレットが最強だというのは分かりました。世界がマーガレットを中心に回っているような気がしてきた。