選挙でした。

それが原因で更新ができなかったわけではありません。単に、不慮の事故によりキーボードが死亡したためです。
というわけで、今日は9番組の感想が入る分、恐ろしく長くなってます。いやホント、恐ろしい。



7月11日分。


金色のガッシュベル!!「メルメルメー!ウマゴン電光石火!!」
やっとこさ、ウマゴンの出番です。前回は納得できない部分が多々ありましたが、今回は原作のエピソードを上手くシャッフルして、ドラマを盛り上げていたと思います。演出も、ウマゴンの特色であるスピードの表現に関しては満足。


前回、アニメ・オリジナルである砂の舞台について懸念しましたが、その舞台だからこそ可能になった今回の展開に感心しました。例えば、通常、砂の上だと足をとられてスピードが半減してしまうものですが、それをものともせずに素早い動きを見せることで、余計ウマゴンの卓越したスピードが表現されている。また、最初にダルモスが砂に飲まれてしまうことによって、サンビームと清麿たちが悠長に会話をする余裕を与えていました。
特筆すべきなのは、漫画では1コマで表現されていた変身シーン。各パーツが徐々に変形していくウマゴンの姿には、アニメならではのワクワク感がありました。
エピソードの並び替えという面では、戦いを恐れていたウマゴンがガッシュたちの戦いを見て次第に覚悟を決めていく様子が丁寧に描かれていましたし、ナゾナゾ博士の語りをサンビーム本人に語らせていることで、ガッシュや清麿にもその経緯が伝わるようになっている。その分、ナゾナゾ博士の出番が減っているのが、ナゾナゾ博士コンビのファンとしては残念ですが、プリン寿司のくだりのアレンジと呆れる清麿の反応を挟むことで、原作よりもこのエピソードが笑えるものとなっていました。久しぶりにナゾナゾ博士の「ウ・ソ」が聞けたのもウレシイ。
最後の攻撃で壁を破壊することにより、勝利したウマゴンとサンビームに陽光が降り注ぎ、生まれ変わったウマゴンと新しいパートナーが眩い光に照らされた形にしたのも、効果的な演出でした。
新キャラクター、サンビームに関してですが、サンビームはもう少しクセのあるキャスティングをもってくると思ってたので、郷田ほづみの起用はちょっと意外でした。「グルービー」の言い方も、私としてはもう少し勢いのある言い方を想像していたので、初めて聞いた時は違和感を覚えましたが、「悟りを開いている」ようなサンビームのキャラクターとしては、これで正しいのかもしれません。ガッシュの「なぜここに?」という問いに、「地図をもらったから」という頓珍漢な応えをして、後に明らかになる彼の天然ボケ具合を匂わせているのも面白い。全般的に、彼の扱いには満足しています。


今回は私としては納得できる回で、かなり楽しませていただきました。次はサンビームの意外な素顔が明らかになるので、軽快な演出を期待しています。



レジェンズ〜甦る竜王伝説〜 「答えは風が知っていた」
シビアな展開を経て、それぞれが今までの振り返り、総集編の様相を呈しています。


メグは1話の頃に戻りたいそうです。すいませんメグさん。その頃見てなかったので知りません。シュウですら、何にも知らなかった頃を懐かしむという後ろ向きさ。あの一件が子供たちの心に大きな影を落としてしまったのが分かります。呆然として街を歩くマック。バーガー屋さんが近づいてくるマックのために既にバーガーを用意することからも、いかにマックが日参していたかが分かりますが、今日は全く振り返ることなく通り過ぎる。自分がしたことの記憶はないけれど、とんでもないことになってしまったのが感じられる。もう、シュウやメグやディーノと前のように過ごせないかもしれない。涙が零れ落ちたアスファルトに触れて、「アスファルトは固いんだな・・・」と、無意識に土のサーガらしい心の声が零れ落ちる。
落ち込んでいたシュウが、風を感じてシュウがいつものように駆け出す。メグにぶつかりそうになり、そしてマックもまたそこに。皆、同じように息を切らせている。「何がどうなってるのか分かんないけど、そんなの関係ねーよ。俺たち11年の付き合いなんだぜ」シュウらしい一言。何一つ変わっていない友達の顔を見て、この世の終わりのように悩んでいた自分たちがおかしくて、笑い出す3人。おかしさからか安堵からか、メグが涙を拭う。そこに駆け寄ってくるディーノ。一度は風に飛ばされた3人の写真が、シュウの心の風向きが変わると同時に、風に運ばれてシュウの手元に戻ってくる。シュウの提案で、ディーノも含めて新たな写真を撮り、今までの3人の写真とともに隠れ家の壁に貼り付ける。それはシュウがディーノを仲間として認めたということなんでしょうね。
総集編でありながら、澱みを吹き飛ばし、新たな空気を運んでくる風のサーガ、シュウというキャラクターの魅力が感じられる内容だったと思います。



7月10日分。


セーラームーン【Act.39】
うさぎちゃんの敵になることを宣言して去った衛。でもうさぎちゃんは、ぜーんぜんメゲてません。本気にしてないし。
元基のとこで住み込みのバイトをしてるネフライト。彼がカッコよく活躍する日はくるのか?それともこのまま第二の元基として、お茶目なカラオケお兄さんとなるのか?
うさぎちゃんママはTVのレポーター候補になり大ハリキリ。子供たちも巻き込まれ、気分はすっかり軍隊です。番組の方向性が分からなくなって来てます。一方、衛の命令で襲ってきた妖魔を撃退するうさちちゃんとルナ。玩具を売るためにルナを大活躍させようとしてるのは分かりますが、ちっとも魅力的に見えないのは、私がルナ年代のお子様ではないからでしょうか?ルナは必殺技、金のハリセンで図らずも妖魔撃退。
その頃うさぎちゃんは、妖魔を追っていって衛に遭う。衛がうさぎちゃんにプレゼントした時計を壊し、剣を振り上げた途端、うさぎちゃんの体が光り輝き、天変地異が起こる。なんとか止めることができたが、改めて銀水晶の破壊的な力を目の当たりにしたうさぎちゃん。衛は、星を滅ぼさないためにうさぎちゃんと戦うという。お前が信じるのは俺じゃない、お前自身だ、と。
それが衛の出した答えだったようです。うさぎちゃんが感情の高まりによって銀水晶の力に引きずられてしまうようでは、また同じ運命を繰り返すことになる。ふたりが一緒になって、なおかつ星の消滅という運命から逃れるためには、銀水晶の力を発動させない強さをうさぎちゃんが身につけなければならない。ふたりが一緒になる日のために、あえてうさぎちゃんに背を向けた衛。うさぎちゃんにも衛の言葉の意味は分かったようです。
次回はまたみんなでドタバタやっていそうなんで、期待。



グランセイザー「逆襲!漆黒の戦士」
ロギアさん、宇宙を彷徨ってます。しかも、必ずタリアスを倒す、とかしつこく天馬にのみこだわってるし。ウオフマナフの最高会議は物好きなことに、そんな野郎に力を貸すことにしたらしい。そんなだからいつまで経っても地球侵略できないんだって。
国防省での会議に出かける博士と未加。そこに現れたロギアはふたりを人質して、天馬にパーソナル・コール。取り引き場所に天馬が水晶盤を持ってくることを指定するロギア。ロギアの口ぶりだと、水晶盤には何か裏がありそうです。一方、捕まった未加は、ルシアの名前を出してロギアを逆上させる。ルシアのことはロギアにとって一番触れられたくないポイントなんですよね。
洸と御園木の前から水晶盤を持ち去る天馬ですが、ふたりの様子では天馬はハメられたと見た。水晶盤は本物ではないのでしょう、多分。博士と未加のふたりを人質にとって天馬の攻撃を封じるロギア。さすがにここまできたら正攻法では絶対勝てないと思ったらしく、あからさまに卑怯なやり口できました。どんどん情けなくなってます。結局、ピンチになったのでダイロギアンを呼ぶが、ウオフマナフは最初からダイロギアンだけ欲しかったんで、ロギアを射出してダイロギアンは去っていく。残されたロギア。油断して近づいた阿呆の天馬を尻目に、未加を人質に消えていくロギアであった・・・。


いやもう、ロギア、ぼろぼろ。来週こそはきちんとカッコよく「天馬」と戦って(もう「グランセイザー」と戦う気があるとは思えない)、美しく散華してください。



ケロロ軍曹「桃華 裏桃華降臨であります」「裏桃華 裏切りの裏側であります」
軍曹がまたぞろやる気オーラを放出しており、伍長の目にはとてつもなく大きく見える。どうせまた下らない思いつきだってことに、そろそろ伍長も気付こうよ。


豪邸の優雅なティータイム。恋する桃華お嬢様は、フラストレーションの末、テーブルを破壊する。全く動じないポールが見事。そのころタママはモアの写真にフラストレーションをぶつける。桃華とといいタママといい、カワイらしさと内面の凄まじさの落差が似たもの同士ですよね。そのタママの耐G養成マシーンと落雷のエネルギーで(落雷ってホント便利)遠心分離された桃華は、DNAの表と裏が分離され、裏桃華降臨。西澤家の精鋭たちを振り切る凄まじい戦闘能力を発揮する。
その頃日向家の地下プールでは、軍曹と伍長がシンクロ中。どうしてこんな特訓を、とか言いながら伍長、結構しっかり演技してたよね?オリンピック・イヤーに便乗してるところが、ミーハーな軍曹らしい。そこに現れた裏桃。ガンプラ>>>>侵略の軟弱な軍曹は、裏桃華さんに指揮権を奪われる。


Bパート。伍長、クルルが次々に裏桃へ寝返る。そして、頼みの綱のタママにさえ、人徳という一言で切り捨てられる軍曹。ショックのあまり意識が遠のいていく。舞台は暗転。ピンスポに浮かび上がる軍曹。そこでかの名セリフが。なんだかとても眠いんだ、パトラxXx。いずこからか鈴の音が聞こえ、軍曹は天に召された・・・。てゆうか、冬眠状態?ケロロ軍曹は今日で終わりで、次回からは「顔が怖いよギロロくん」が始まるそうです。楽しみですね。
というのは置いといて、裏桃は最終兵器、ペコポン人一掃ミサイルを発射しようとする。ボタンを押そうとする伍長の想像の中で苦しむ夏美の姿が。もちろん、伍長には夏美を苦しめることなんざできません。
自分なら出来る、とボタンに指をかける裏桃。そこに現れた表桃。ふたりの桃華のやりとりに、勇気を出すことのできない心の葛藤が表現されててちょっと感動的。僕はどっちも西澤さんだと思うけどな、という冬樹の一言にはっとなるふたり。ちょと待て。一番悪いのは、鈍感すぎる冬樹なんじゃないか?とにかく、その言葉で元に戻ることにしたふたり。ふたりが元に戻るには文字通りシンクロナイズさせればいいということで、軍曹、シュワッと復活。こんなとこで、軍曹のバカな思いつきが役に立つわけです。軍曹と伍長、シンクロ技を伝授。ようやく元に戻った桃華。心の声に励まされてやっと告白できそうな桃華でしたが、軍曹と伍長の合体というトラブルでぶち壊し。


今回の見どころは裏と表に分かれた桃華。特に、強気でいながら自分の弱さに気づいてる裏桃が、自分を抑えているお嬢様然とした桃華より奔放で魅力的でしたね。できればもう少し、表桃の方の内面も描写してくれれば、表と裏、どちらもなくてはならない桃華だという、冬樹の言葉も生きてきたんですけどね。
シンクロしてる軍曹と伍長の姿は、とても優雅なシュールさに溢れており、今回のベスト・シークエンスでした。
今度はモアの分離ですか?あれ?ドロロって今回なんだったの?



DearS「甘噛みたいの」
PEACH-PITの作品ってZOMBIE-LOANしか読んだことがないんでこれも原作知りません。
漂着した宇宙人が日本の市民権を得たという話。DearSと呼ばれる宇宙人には興味のない主人公がDearSのひとりを拾ってしまい、一緒に住むという話ですね。初回では全く話が進んでないので、なんとも言えません。おそろしく展開の遅い話になりそう。演出、脚本ともに、これといって特筆すべきところも致命的な欠点もないんで、次回に判断保留。



ニニンがシノブ伝「見習忍者、見参の巻」「頭領、現るの巻」
愛と肉欲とポロリが満載のアニメらしいです。そうか?
見習忍者シノブさんは、頭領の命令で女子高生の下着を集める試験に挑戦中。女子高生、楓のとこに参上するが、イマイチずれてるシノブは、何をやっても中途半端。楓に同情されてなんとか試験クリア。Bパートは忍びの里の頭領を訪ねる話。若本規夫がよくやるなぁ、という印象です。
ごく普通のギャグアニメでツッコミどころもあるんですが、思わず吹き出してしまうような意外さはないです。脚本もですが、演出もタイミングを外してる感があります。原作を知らないので、これが原作によるものなのかアレンジの仕方によるものなのかは判断できませんが、全体的にオヤジギャグ風味で、期待していた勢いもないです。ヒマつぶしに見る程度かもしれない。



7月8日分。


神魂合体ゴーダンナー!!「来るべき明日」【最終回】
ホントにハッピーエンドにしやがった。しかも、よかったねぇ(ほろり)というものでなく、っしゃぁああああっ!!と拳を振り上げたくなるような熱いカタルシスで、見事にピリオドを打ってくれました。擬態獣との最終的な決着の行方はしっかり描かれないままなのに、全くわだかまりのないラスト。胸のつかえがまるごと、すとん、と落っこちてしまいました。


完全に発症して変形したゴオの体。ゴオを冷凍保存状態にしたまま、7年という時が流れた。その時間の中で、キャラクターたちが前向きに成長していることにまず感動。静流は総司令、光司も相変わらずで、忍っちも前線に出ている。大人になった杏奈はミラと戦い続けている(いつかやるだろうと思ってたアンナミラーズです)。
そして、擬態獣にとりこまれた女性の意外な役割が明らかになっている。彼女たちの変質した遺伝子は、他人の肉体的なダメージの回復させるだけでなく、インサニアウイルスへの抗体を生み出す力を宿している。なるほど、だから静流が生き返ったんですね。しかも、彼女たちの子供たちは、ラビットシンドロームに侵された肉体をも元に戻すことが出来る。このラストに落とすために、さまざまな奇跡が演出されたのだということが分かりました。同時に、なぜミラが、あれほど過酷な運命に翻弄されなければならなかったのか納得できました。何よりも、ミラが、自分の生き返った意味をやっと探し当てたことに、救いがありました。
各国パイロットたち。7年経ったのに変わらなさすぎ。ルナとシャドウも元気そう。やっぱナイトとククラッチョは発症の兆候すらないようです。シュクユウはモウカクの遺した戦闘パターンをボーイシリーズに転用するために働いている。モウカクの思い出を大切にしながらも、自分の人生を生きているシュクユウ。そしてもう一人、遺されたルウもまた「メナージュゼロの女」として闘い続ける。剣の遺した言葉、戦い続けた人間の末路を見届けるために。それぞれのキャラクターたちが、愛する人とともに、あるいは愛した人の思い出を抱きしめて、前を向いて生きている。
霧子の思い出の中で語られる、GOD+ANNAというゴーダンナーの名前の由来。まさに、ゴオと杏奈は結ばれるべくして結ばれたんですね。どうでもいいけど、若い時の霧子って杏奈にそっくり。
森本と林の子供の遺伝子によって元に戻ったゴオ。7年という時間は、ゴオと杏奈の年の差すらリセットしていた。年の差カップルという設定が、このラストを迎えるためのものであったことが分かってまたまた感動。そして、やっとふたりの結婚式。なんでククラッチョが神父役なのかが一番の謎ですが(彼が一番真面目に手堅い仕事をしそうだったから?)、オールパイロットが集合して、最後の作戦に出撃するまでを一気に描いていく。闘争本能が人類が滅ぼすものだとしたら、愛こそが人類を救うカギとなる。最後は、オールキャストのエンディングショットという、絵に描いたようなハッピーエンド。


途中、ラビットシンドロームとミラの存在に惑わされどこに行くのかと思いましたが、その全ての要素を、愛は地球を救う、という赤面ものの陳腐な結論に文句のつけようがないくらいキレイに落としてくれて、シリーズ構成の巧みさに唸らされました。見事すぎます。毎回見ていたわけではないけど、それでもこれだけ感動できるんだから、ちゃんと見ていた人にとっては感無量だろうなぁ。
この作品は、爽快感を伴うアクションも良かったけど、何といってもキャラクターの魅力が一番でしたね。これだけの大所帯なのに、どこにスポットライトを当てても、OVAの1、2本は作れそうなキャラ立ちした人間が目白押しというのが驚異的。私は、静流&光司コンビと、ロシア組イギリス組が好きだったので、ここらへんを使って別に話を作って欲しいなぁ、とか思ってます。



天上天下「陰陽」
KATANA壊滅。光臣は、今回の件に何一つ関われなかったことに忸怩たるものがありながらも、一方で、自分の中の力を恐れ、動けずにいる。
慎に手作りお弁当を持ってくる葛葉。手下を使って、とっても強引に慎に食らわせてるのがキュート。憎んでいた慎を、いつの間にか愛していたことを告白する。そうすることで、葛葉は、自分の中の感情に決着をつけんですよね。
真夜と葛葉。KATANAを作らせたのは高柳家の思惑によるものだった。しかし、それはいつしか慎にとって、初めて見つけた生きがいになっていた。それをぶち壊した真夜を責める葛葉。それに対する真夜の論理がよく分かりませんね。結局、こうなってしまったのは慎の弱さであり、だからといって全てがダメになってしまったのではない。彼が求めれば、いつだってそこに光がある、と言いたいのでしょうかね?
葛葉もまた、光臣に近づいたのは慎のためだったと光臣に告白する。自分だけ、周りを見る余裕すらなく自分の中の迷いにこだわっていたことに打ちのめされる光臣。夜の街を慎とともに疾走しながら、自分を止めてくれる人間を探していたのだと慎に聞かされ、自分の役割を悟る光臣。自分こそがそれを果たす人間なのだと。


さて、ここから光臣が慎を殺すまでを描いていくわけですね。と思ったら、はて?来週の予告には見慣れない金髪頭が・・・はっ!そうか、そいういやこいつが主人公だった!いやあ、忘れてた忘れてた。というか、自分は過去話のキャラの方が好みなので、このままずっと過去話やっててくれませんか?文七は現在話にも出てたけどあまり出番なさそうだし、葛葉はいませんでしたよね?五十鈴はいるのに。ってことは、葛葉は慎に殉じるってことですか?文七もだけど葛葉もかなりお気に入りなんで、出ないとサビシイです。