玄野のキャラって、結構好きだったんだけどなぁ。

6月22日分。


ウルトラQ「夢見る石」
またまた登場、太田脚本。今回は大人の夢のお話。
奇妙な行動を取る大人たち。隕石とともに現れた不気味な男、ウツギと怪しげな店。そこに詰まれた大量の「スタードロップ」。ドロップというファンタジー的商品ながらも、不気味な緑の色合い。そして、子供達がのぞいた、おぞましい製造過程。古典SFに出てきそうなイメージの詰め合わせが楽しい。
古代から共同体の夢をかなえる石が存在していた、という坂本の民俗学的考察は、普段なら教授が持ち出す話題ですね。
夢が多様化している現代に、単一の「共同体の夢」が存在するのか?と涼は疑問に思う。この答えとなる部分が、「子供になること」というのが弱い。大部分の大人たちが子供に憧れるのは、決して子供の姿形や行動ではなく、何の責任も負わされない、気楽なその立場ゆえなんだけどな。自分たちが子供になって庇護するものがいなくなったら、その先は決して楽しい夢にはならない、ということすら判断できなくなるよう、ウツギに操作されていたんだろうか?
石の意思(シャレではない)を打ち砕いたのは、そのことが分かっている、本当の子供であった。彼は、大人たちが自分たちを庇護する存在として必要であることを知っているからこそ、大人の夢を砕いてでも、大人たちを取り戻したのだった。


ウツギは人間を支配下に置きたかっただけなのか?ドロップを子供に食べさせて、ただ眠らせただけなのか?その先があったのか?というところは全くの謎。せめて、「子供」を経験した坂本の気持を後から語らせて、その心地よい体験から、「子供=大人の夢」に上手くつなげられるような独白でも入れるべきだったと思います。
ま、今回は細かいことにつっこまないで、ウルトラ的ダークなファンタジーのイメージを楽しむ回だったということで。



6月21日分。


MADLAX「消意-close-」
今回は登場キャラクターが多くて、私の繊細な脳みそがヤバくなりそうだったため、マドラックスとのかかわりで整理してみました。


マドラックスとヴァネッサ
ガードする側とされる側として、ふたりの共同生活が始まる。マドラックスをベッドへ誘うヴァネッサ。いや単なる添い寝なんだから、思わせぶりにCMまたぎしなくても・・・。価値観の違いゆえにかみ合ってないことが多いふたりですが、ヴァネッサは、マドが決して理不尽なことを言ってるわけじゃないということや、自分が真実を追うために、マドが不可欠な存在であることにも気付いてる。
でも、惹かれちゃだめだよ、お姉さん。じゃないと、次の死体候補にまっしぐら。


マドラックスとマーガレット
マーガレットは、遠く離れたヴァネッサの存在を感じている。これは、ヴァネッサの傍にいるマドラックスとマーガレットが、精神的に繋がっているということなのかもしれない。ありがちなのは、双子という線ですね。ソウルメイトでしたー、とか言ったら殴る。


マドラックスとアンファン(フライデー)
「分かってないわ。アンファンの恐ろしさを」というマドラックスの言葉。マドはアンファンをよく知っているしい。一方、フライデーとカロッスアの会話の中からも、フライデーがマドを知っていることが示唆される。マドはアンファンとどんなかかわり方をしたのか。オーソドックスに考えると、フライデー=マド父ですかね。


マドラックスとリメルダ
カロッスアはマドラックスを捕獲するためにリメルダを動かす。そのリメルダに近づくマドラックス。で、待ってました!マド名物、瞑想撃ち!!いやもう久しぶり。眼を閉じて気配を殺しているらしいので、相手が強くないと、この撃ち方はしないってことなんでしょうね。マドがリメルダを「軍服のおねえさん」とか「妙にフケた厚化粧」とか呼ばずに、「怖い人」という呼び方をするのは、それだけマドにとってリメルダが脅威であるということなんでしょう。じゃあ、なんでリメルダを殺さなかったのか?依頼を受けていないからか、殺すのが惜しくなったとか?そんなこと考えるコじゃないか。ま、リメルダと対決すると瞑想撃ちが出てくるみたいなので、これからもどんどん対決してください。


来週は、カロッスアがマーガレットに接触。マーガレット、ピンチ!かもしれない。



GANTZ「死んでくだちい」【最終回】
木星人に囲まれる玄野。ゆうぞうくん、とか呼ばれて思わず、「はい、ゆうぞうです」とか答える玄野、ノリよすぎ。笑いを分かっていすぎ。お前ゆうぞうちゃうやろがっ!!というツッコミがどこからも入らないのがつくづく惜しい。
小鳥を踏んでラスボスを怒らせてしまいますが、恵のこととか恵のこととか恵のこととかで最近ストレスが積もりに積もっていた玄野くんは、ついにブチきれて鈴木包囲網粉砕。アパート崩壊。そのまま勢いでラスボスと最終決戦。
これが若者の間で流行している、いわゆるひとつの「キレる」ってやつですね。頭に血が上って恐怖なんかふっとんでいってます。で、見事にラスボス撃破。
いつものお部屋で採点。ストーカー女、無傷で生きてたらしい。この女もある意味スゴい。ラスボスを仕留めた玄野は、38点と高得点ですが、本人は「パシリ」という呼称の方が気になって仕方ないようです。アンタはどうしていつもそう論点がずれるの?オイシイ奴だなぁ。
常世界に戻った皆様。玄野があれだけいいとこ見せたのに、恵はまだ加藤に夢中、ということで終りらしい。


へ?終り?
ちょっと待って。11回こっきりの話だったんですか?だって、この手の話をやりたいなら、11回はないでしょう?原作がどいういう意図の作品なのかは知らないけど、GANTZの謎が解き明かされていく、という展開だったら11回じゃ足りないし、異常な状況下における様々な登場人物の反応や人間関係を描くだけでも、11回じゃ中途半端だし・・・。
うーん。これはやはり、続きは原作を読んでね♪という、なるたるパターンなんでしょうか?(しくしくしく)