メロン記念日。

ふと数えてみると、日曜の自分の日記には、メロンという単語が17回出てきてました。
一方、昨日の毎日新聞夕刊の「幸せの雑学」はメロン特集でした。世は今まさにメロン・ブーム(にちがいない)。
こりゃもう、7月発売のガッシュ・キャラソン「ボーイズサイド」はミリオンを目指すっきゃないねっ。


ちなみに、アールスメロンはもう日本でしか作ってないらしい。香りが珍重される本家イギリスでは、香りが弱いアールス(伯爵の)メロンはありがたがられないんだって。勉強になりますねぇ。



6月21日分。


A15「LOVELOVE?」【わが青春に悔なし】「ヒットをねらえ!」【みんなー!(最終回)】
大泉は、正直に懺悔した菜摘の言葉に苛まれる。その上、大泉と菜摘のホテル写真が写真週刊誌にスクープされ、美月から現場立ち入り禁止を言い渡される。
やっと、自分の愚かさを思い知る大泉。やり方はどうあれ必死だった菜摘たちに比べて、一時の感情で、ヒーローものが大好きだった幼い頃の思い出まで裏切ってしまった自分。菜摘たちの方が、よっぽどコスを愛し、大事にしていた。子供のお遊びで首をつっこんで欲しくない、という韮沢の言葉は、子供の夢を忘れながらも子供のような行動を取っていた大泉にはこたえたでしょうねぇ。
そしてついに、コス打ち切りを告げられる。自分の行動が招いた事態にすっかり打ちのめされていた大泉だったが、菜摘になじられ、その涙を見て一念発起。コスに携わってきたスタッフ、キャストたち、そして、自身の夢に償うために、今自分ができることを精一杯しようとする。コスのラストをまとめ、韮沢に持ち込むと、韮沢は大泉が原作者であることなどとっくに承知していた。秘密漏れまくりだなこりゃ。大泉、ますます立場なし。
茶店に集まり、コスの行方を語る大泉とレイヤーたち。みんなふっきれたような清々しい顔。って、みくちゃん、その自信に満ちた顔は何かね?まさか久留米と・・・


今回はLOVE?よりも、一度見たはずのヒットの方がキましたねえ。
シャワールームでのレイヤーたちの会話。初見の時は単なるサービスだろうくらいに流していたシーンだったけど、今見ると、ひとりひとりの言葉が重要な意味を帯びてくる。
みなさん変わりましたよねぇ、というみくの言葉は、コスという作品に携わってプロとしての自覚が出てきた、というくらいにしか考えていなかったけど、実はそれだけじゃなくて、それぞれが、自分自身の弱さや醜さと向き合った末に手に入れた、プロとしての自信を形容したものだったのね。多分、みくはそれぞれの事情を知らないで言っているんだろうけど、だからこそなおさら、客観的な立場で見て、彼女たちが確かに成長したのだということが伝わってくる。
洋子の言葉からさやかが自分の感情に決着をつけたことや、菜摘の涙の意味も今なら分かる。
再び集まったキャスト、スタッフ。悩んだ末に大泉がたどりついた脚本を韮沢が後押しして、久留米が奔走した結果実現したコスDVD。レイヤーたちのあがきや大泉の葛藤を知った後だからこそ、このシーン、久留米の言葉どおり、美月がプロデューサーとしてどれだけの夢を託されたのかが分かります。
ヒット初見の時とは比べ物にならないほど、このラストには感動しました。


次回はLOVE?最終回とコス最終回という組み合わせですか?今回、ヒット最終回が、大泉とレイヤーたちのドラマを映し出していたことが分かったように、コス最終回が、彼らのドラマの結末を映し出しているように見えるといいな。



『時の誘拐』(芦辺拓/講談社文庫)
「殺人喜劇のメトロポリス」や異形コレクションの探偵シリーズが好きだったのでこれにも手を出してみましたが、長々と語られる大阪論、戦後論が退屈でした。別に大阪の歴史を知りたかったわけじゃないんだけどな(大阪警視庁があったってのは興味深い話でしたけど)。
作者らしい幻想的なエピソード部分も中途半端で、理性で語られるべき推理物語の妨げとなっている。途中、鮎川哲也の名作とのクロスオーバーがあったりするのは楽しかったものの、ここまで膨らませるほどの題材ではないと思います。
すっきり語れば面白かったかもしれない内容だけに残念。