歓迎・ベリーメロン様

さわやかな日曜の朝。早起きして食卓の上に網付きメロンを用意し、9時の時報に胸を躍らせたのは私だけじゃないですよね?
この方の登場には、世間も異様な盛り上がりを見せているようです。あ、もちろん、この場合の世間ってのはネット上一部コミュニティのことで、別に同僚に「日曜はベリーメロン様ね。がんばってね」(何を?)と励まされたわけでも、大家さんに「いよいよだなっ!寝過ごすんじゃねーぞ!(親指立て)」などと声をかけられたわけでもありません。そんな生活環境、ヤだし。



金色のガッシュベル!!「Vの衝撃 ベリーメロン!!」
少なくとも全国に三千人のファンを持つことが公式に確認されたベリーメロン様、いえビクトリーム様ご活躍の回です(私のように、大人の矜持が邪魔してハガキを出せなかった人間を含めると、その数は10倍に膨れ上がるとみた)。
今日は作画も演出もイイ感じ。ギャグ・シーン、戦闘シーンともに、きちんと計算されているのが分かります。いちいち大げさなカット割りでビクトリームを劇的に演出するところにも、こだわりが感じられました。原作の本筋に、おまけマンガや扉絵までエピソードとして織り交ぜた脚本も、破綻なくスムースでした。


ひとつの戦いを終えて、つかの間の休息。清麿と恵がイイ感じに青春してます。そして、なぜか胸元にメロンを忍ばせていたフォルゴレ。枝付きでとっても高価そう。一方、まな板、スプーンに穴あき包丁を用意していた恵。世界的大スターと日本のトップ・アイドルの見事なコンビネーション・プレイです。
芸能人って分かんねぇ。
そこに近づく不穏な影。その名もビクトリーム様!!メロンに夢中な皆様に無視されて怒り心頭のご様子。しかしフォルゴレは、その姿に何かを感じ取る。ビクトリームとフォルゴレ。相対する二大スター。画面二分割で緊張感も盛り上がる。と、おもむろにフォルゴレが懐から取り出すメロン。七色の光を放つメロン。多分今回一番作画に力が入っていると思われるメロン。
光り輝くメロンを画面の前方に堂々と配置し、画面奥にたたずむビクトリームを小さく見せることで、V様がメロンへと心を奪われていく様子が巧みに演出されています(なに真面目に分析してるんだ自分?)。
原作では単なるおまけマンガであるベリーメロンを挿入するとは、スタッフ、V様ファンの期待するところを心得てらっしゃる。しかも、原作どおり、何も足さない、何も引かない歌詞で、みごとなロック調のノリにアレンジしてます(曲名「ベリーメロン〜私の心をつかんだ良いメロン」)。若本規夫のキャラソングって初めてじゃなかろうか?
ガッシュの名作ソングの歴史がまた一ページ。
奇声を発しながらメロンを食らい尽くすビクトリーム。若本氏、さすがと唸らされる絶妙なV様ぶりです。ビクトリームの「おかわりだ!」を「やかましい!」の一言で却下する清麿。もう少し冷めたツッコミを予想していたのですが、おまけマンガのオチではない上、この後の盛り上がりを考えると、この全力ツッコミで正しいのでしょう。清麿の反応に再び怒りに燃えるビクトリーム。靴音軽やかに宣戦布告する姿にまたもやピンチ!?と思われたが、律儀なV様は再度フォルゴレの術中にはまり、ベリーメロンを歌い踊る。一方フォルゴレは、皆にそっと合図を送る。いっせいにビクトリームを袋叩きしはじめる一同。相手を油断させる戦術だったとは、フォルゴレ、カッコイイじゃん。
ティオ・・・ガッシュのフルチン姿に恥じらいを覚えたレデイが、紳士部位を踏みにじっちゃいけませんてば。てか、魔物相手に単なる縛りを入れるだけってどうよ?ビクトリームのヨーヨーが縄を断ち切ることを前提とした展開なんでしょうけどね。
ビクトリームの体勢のかっこよさに心酔するガッシュとキャンチョメをハリセンで一閃するティオ。今日は、オリジナル部分で、恵、フォルゴレ、ティオが大活躍でした。その分、ツッコミ係の清麿が大変そうでしたが・・・
「こいつ・・・バカだが強い!」
おいそこの天才少年。どんな焦り方だよそれ。
何はともあれ、清麿がそれなりに危機感を覚えたところで次週へ。


ふわぁ。さすがに世論の高まりを肌に感じたのか、全編とおして力の入った出来で、初見視聴者および原作ファン双方に配慮した、スタッフの総力を尽くしたアレンジであったと思います。
とりあえず、次週の股●の紳士まで、Vの体勢で待機してます。



レジェンズ〜甦る竜王伝説〜「タコタコハマってさあ大変」
本日はどいつもこいつも歌いやがる。殺伐とした現代日本を救えるのは音楽の力だけなのかブラザー?
先週BBの手から離れた究極のレジェンズダコは、下水でソウルフルな歌声を響かせています。一方、ボーナス・カットに意気消沈するJJ。皮算用していた、今は亡きボーナスに追悼を捧げるふたりでしたが、BBは役員に直談判して、リベンジ・チャンスを手に入れてました。決して部下のためではなく、おのが秋冬物のために。こうなると、持つべきものは欲の皮の張った上司、という気がします。
その頃、下水道につまったソウルフルなタコ、ラッパーキングに出会うシュウたち3人。BBたちも現れて、双方の利害が一致したため、協力してタコを下水から引っ張り出そうとする。もっとも、下水に落としたタリスポッド探しをさせられるJ1、ぬるぬるとボーナスとどっちが大事なの?という理不尽な二者択一を迫られるJ2と、下っ端はどこまでいってもツライ立場ですが。
すっかりやる気のないタコに、メグが言い放つ。「やってみないでうだうだウダウダ。そんなのただの言い訳じゃない!」軟体レジェンズに根性を吹き込むきつい一言。両極端なシュウとマックに対して、見事なバランス感覚でふたりを操縦するメグ。正しいことを真顔で主張できる学級委員みたいなところが、子供エッセンスのかたまりシュウと、大人の事情すらも斟酌できるマックに挟まれた、メグの魅力です。


というわけで、本日の話は、メグのポジションの確認+サラリーマン哀歌の閑話休題的展開でした。ちょこちょこと本筋らしきものが見え隠れしてたけど、どうでもいいや。



6月19日分。


美少女戦士セーラームーン【Act.36】
美奈子ちゃんが長くは生きられないと知ったレイちゃん。彼女は残りの命をプリンセスのために尽くそうとしているのだけど、レイちゃんには、前世に縛られているとしか思えないその考え方が納得できない。
一方、なかなか衛を名前で呼べないうさぎちゃん。「まさかお前、俺の名前忘れたとかじゃないだろうな?」って、衛、半ば本気で心配してるでしょう?うさぎちゃんもそこまでアホじゃないってば。多分。
何はともあれラブラブな二人に、ベリルの時空を超えた横恋慕が炸裂。お日様の下で見るベリルは強烈だわ。この人は洞窟から出ちゃいけないよね。ほら衛もヒいてるし。そんなことはお構いなしに、ベリルは四天王を人質にとってまで衛をものにしようとする。このために手元に置かれていたとは、四天王も哀れですね。色々画策していたように見えたクンツァイトでさえ、なすすべなくやられてるし。
うさぎちゃん、怒りのグレードアップ変身。装飾物てんこ盛り、かつ最強。ベリルの攻撃なんか屁でもないわ、ネフライトが殺されても眉一つ動かさないわ、コワすぎですよプリンセス。プリンセスってこんなだったの?衛、こんなのがよかったのか?衛もさすがにびびったらしく、愛のパワーで元のうさぎちゃんに戻しちゃう。そしてベリルの元へ。こんな時になって、やっと衛を名前で呼ぶことができたうさぎちゃんが悲しかったです。
いよいよ佳境に入ってきたようですが、来週は来週でなんか楽しげな光景が展開されてますよー。



超星神グランセイザー「イルカの日」
本日は動物療法と超音波のお話。辰平の話って割には、辰平は大して目立ってませんでしたね。
イルカを操る異星人登場。ウオフマナフもいろいろ考えているのか、はたまた迷走中なのか。
珍しく、他に先んじて異星人とイルカを結びつけた天馬。直前に聞いたイルカの超音波話と超音波を扱う異星人を短絡的につなげただけなんだけど、この世界ではこういうストレートな思考が勝ち組へのカギ。何の根拠もなしにイルカを信じきってる剣も、浮世離れしたドリーマーですね。そんなだからいつまで経ってもモテな(以下略)。メンバー二人がこうだもん、未加姐さんも苦労するよ。
しかし、炎のトライブはともかく、水のトライブもよく揃うなぁ。ひとりが危機に陥ると、必ず二人が駆けつけてくる。風なんか、完全個人主義なのにね。



ケロロ軍曹「スモモ アイドルは宇宙をこえてであります」「ギロロ 戦場のちいさな天使であります」
宇宙的アイドル、スモモ登場。なんでみんな日向家に集まるんだろう?
こんなウーパールーパーモドキなアイドル知らないからって、ペコポン人が田舎モノ扱いされるのは釈然としません。
すっかり舞い上がった軍曹は、大々的にスモモ・コンサートを計画。全く興味なしの伍長(夏美ひとすじだもんねっ)までコンサート・スタッフとして駆り出される。アリーナ席とS席のあるコンサートって、どんな座席配置だろう?チケット・ゲッターの餌食になりそうなチケットの売り方してるし(宇宙人にもゲッターっているんだろうか?)。スモモという新キャラをお披露目しただけの、ひねりのない話だったなぁ。


Bパート。クルル考案、風車付きベルトという、マニアックなアイテムで能力強化されて大喜びの軍曹とタママ。そんなもんなくても強い伍長は無関心。それをきっかけとした伍長とクルルの険悪なやりとりを、まあまあ、といさめる軍曹が珍しく上官として機能してたりして意外。
雨に濡れた小猫を保護してあげて、優しく諭したりしてる伍長、カワイすぎ。ベルトないくらいで、初歩的ボケを繰り返す伍長、ぷりちー。除隊を決意しての夏美への別れの言葉が、不器用すぎてドリフになってることすら気付いてない伍長、べりきゅー!!結局、伍長の心の支え、強さの秘密は、ベルトにしのばせた夏美の写真でした。
伍長ファンへのサービス話としか考えられない展開で、個人的には大満足でしたが、番組としてのはじけ方は足りなかったのでは?
で?夏美の写真って、いつ撮ったん?伍長もスミにおけないねぇ(このっこのっ)。



光と水のダフネ「アイと追憶の日々」
マイアの危機を救ったのはミリィでした。サブキャラ・リサイクル率の高い番組です。と思ったら、一応、ミリィも関係してたようです。ここらへん、なんだか強引。
マイアの幼い頃の記憶が甦る。父、母、兄、父の警護についたアイと過ごした優しい日々。その後浮上に失敗したエルピダの、マイアはたったひとりの生き残り。何でマイアだけが生き残ったのか、そして、何で狙われるのかは、これから解き明かされるんでしょうね。
ミリィはアイのひ孫だった。その事実に、100年前の世界からたったひとりで放り出された自分が、この世界では文字通り天涯孤独であることを改めて思い知らされるマイア。マイアの気持ちを考えるとどんどん暗い話になりそうで、ちょっとこわい。
ネレイスのみなさーーーん!ここらで一発ギャグやってくださぁぁーい!!