なぜ火曜日ばかり?

火曜日が被りまくりなのはいつもだけど、攻殻の最終回と太田愛脚本のウルトラQと復活キススマが重なるってのは、いくらなんでも非道すぎ・・・



6月8日分。


攻殻機動隊SAC【最終回】「公安9課、再び」
すべて課長の仕組んだことだったって。9課メンツが生き残ることを信じてたんだって言われても。あのぉ、タチコマいなけりゃ、バトー、オダブツだったんですけどぉ・・・
結局笑い男は、理想や思想や信念があったわけでなく、たまたま拾ったタネを埋めただけで、後は誰かが育てるのを傍観してただけなんですか?てか、彼は自分の言葉で話せないのか?他人の言葉のコピーでしか会話のできない、面白味のなさそうな奴がいつの間にか、自分の手には負えない、自分以上の影を手に入れてしまったと。冷蔵庫に入れていた牛乳が、いつの間にかヨーグルト状物体Xにトランスフォームしていたようなもんですねぇ(え?違う?)。

Stand Alone Complexの正確な定義がよく分からなかったんだけど、笑い男には、社会のシステムが絶望に至るものにしか見えなかった、と。けれども少佐は、情報の並列化が個を生み出す可能性を見つけた。なんだかウレシイな。タチコマが、笑い男の見つけられなかった答えのひとつであったことが。
とにかくこの作品は私にとって、まずタチコマありきでした。タチコマ(&玉川紗己子)バンザイ!!
で、最後、セラノの社長はどうなったんですか?そこんとこがよく分かりませんでした。



ウルトラQ送り火
余命幾ばくもない人々が、黒い頭巾の男の出現とともに次々と衰弱死にいたる。彼らは一様に、安らかな死に顔をしていた。その答えとなるのが、教授が見つけ出した、送り火という異能の一族。そして、涼が拾った青年だった。
送り火たちは、死者の魂をMother Land、死者にとっての一番優しい記憶へと導き、その先の消滅へと送っていく。自分たちのMother Landと引き換えに。その報酬が、死者の持っていたいくばくかの小銭というのが、リアルでありつつ微笑ましい。彼らがそこまでするのは、人に必要とされているから。それだけ。彼ら自身は、自らが人々に与えた安らかな死を経験することはない。
なんて優しい存在なんだろう。
そんな送り火の仕事をまっとうさせるために助ける坂本と涼も優しい。


話自体はありがちなんだけど、さまざまな要素を無駄なく配置してテンポよく展開していってる。主役ふたりのやりとりも、いつにも増して軽快で楽しい。思わせぶりに登場した赤目という存在も、送り火一族に関する想像力を刺激する魅力的なキャラクターでした。
何よりも、期待通り太田愛らしいあったかい話だったのがうれしかったなぁ。やっぱ好きだな、この人の脚本。



6月7日分。


A15「LOVELOVE?」【知られすぎていた男】「ヒットをねらえ!」【いやだー!】
大泉は美月の言うとおりに唯々諾々と手直ししてるのかと思ったら(ヒットを見る限りでは)、あのコスSMシーンは、大泉のリベンジだったんですね。どうりで、突然の極端なサービス展開に違和感を覚えたはずだ。
これこれ。こういう種明かしこそ、2番組リンクの醍醐味です。
コスとは結局、お子ちゃまプロデューサーと高校生原作者の趣味と感情と、スポンサーの思惑のコラボレーションだったわけです。
コス・メンバー達、体張ってたんだなぁ。ミコ・レイヤーも、スライム攻めが入る予定だったんですね。それが実現しなかったってことは、大泉が途中で方向性を変えたんでしょうね。
ってか、大泉が原作者だって、全員が知ってたわけじゃないの?さやかのフカシだったって可能性もあったけど、ヒカルも知ってたから全員知ってると類推しちゃってました。単にあの場で知っただけ、となるとまた話が変わってくるぞ。
ラストで菜摘が目撃したさやかの姿って、普通に考えるとものすごくヤバイ誤解しそうですね。


ヒットでコス・ラストの謎が解けるのかと期待して裏切られたけど、もしかしたらLOVELOVE?でコス・ラストのアイデアが見つかるのかも・・・



MADLAX「侵触 -dive-」
この作品はいつも街灯がきれいですね。全体の色彩が退色したようなトーンだけに、夜の街並みの美しさが際立ちます。カロッスアが窓の外を見下ろす場面は、街並みが遊園地みたい。



自分の会社がアンファンとつながってて、ガザソニカの内戦に油を注いでいたのはないかという疑いを抱くヴァネッサ。彼女は友人のハッカーに依頼して真実を暴こうとする。冒頭でマーガレットに語ったとおり、善悪の判断は相対的でも、真実のみは絶対的なものだから、そこからスタートしようというわけなんでしょう。真実を知ってどうするつもりなのかは、まだ彼女自身にも分からないのかもしれない。
ブックワルド社のシステム内での追いかけっこは、なかなかスリリングでした。結局、逃げたつもりがあちらさんの罠に嵌ったわけだ。そうとも知らず、ヴァネッサはガザソニカへ。マドラックスはすれ違いで出てきただけでした。カロッスアもまた本を持ってるのだろうか?
てか、こんな風に普通に面白くていいのか、マド?



GANTZ「あいつは撃てない」
いきなり鈴木星人に出会って、ほうほうの体で逃げてきた玄野に恵のひとこと。
「玄野くん、やっつけられなかったの?」
恵・・・ひでぇ・・・。スーツなしでできっかよっ!?とか怒れ玄野。「ヤンキーって歯折んの好きだよな・・・」とか、妙に冷静なツッコミいれてる場合ぢゃなくって!!しかも彼女、加藤の危機に「私が行く!」とか言って、玄野をちら見してるし。思いっきり、玄野が止めるの待ってるし・・・・・・
すんませーん。やっぱこの女、ぶっとばしたいでーす。
西死亡。西がなんで自殺したのか、結局よく分からなかった。100点集めると自由になれるらしいけど、自由になるってことは、また普通に生活していくってことなんでしょう?もう一度、やり直したかったのかな?もう一度やり直せば、今度こそ上手くできると思ってたのかな?