週末は天気がくずれるとか言ってなかったっけ?

暑いわっ!!



5月30日分。


金色のガッシュベル!!「突入デボロ遺跡!キャンチョメ大作戦!!」
本日は待ちに待った私のイチオシ、キャンチョメ大活躍の巻です。


アニメ版のキャンチョメの何がいいって、やはりキャラクター本来のダメダメさと菊池正美のダメダメな声の相乗効果でしょう。
戦う前から負けてるんです。声からして負けてるんですよ。「うわ〜ん、ふぉるごれぇ〜〜〜」というあの声を聞いたら、あ、こりゃダメだ。どんなにがんばっても、天地が引っくり返っても、地球が逆回転しても、彼が勝ち組に入ることは決してないだろうと思えてきます。
だからこそ、情けない声で情けない顔でボロボロ泣きながらも、なけなしの勇気を振り絞ってがんばってるキャンチョメを放っとけない。カッコ悪くたってふんばってればいつか何かができるかもしれない。負け組だからって、気持まで負ける必要はないんだもん。
今日はそんなキャンチョメが笑わせて泣かせてくれるお話。もちろん、フォルゴレも大活躍!のような、そうでもないような・・・


冒頭。ナゾナゾ博士コンビが案内役としてスポットライトを浴びながら、このコンビらしい楽しいやり取りで、ここまでの話のまとめをしてくれるのがとっても親切。
南米に向かうガッシュ達一行。原作では省かれていた遺跡に向かう過程をちゃんと補っています。アポロをここで登場させたのも、原作で唐突に登場した分のフォローですね。恵との顔合わせも、後々の展開に必要な手続きなんですよね。
さすがアポロ、自家用機に自家用船を用意。船に翻るロップスの旗印が泣かせます。恵とのことをアポロにからかわれる清麿とか、恵に虫除けスプレーをかけてもらってるティオとかがかわいらしい。時間稼ぎとはいえ、ちょっとしたエピソードも魅力的で、ここ最近、アニメのオリジナル・エピソードを支える脚本陣もノリに乗ってるようです。
キャンチョメ&フォルゴレ、ザケルで攻撃され、うねりながら登場。てか、アニメの清麿、フォルゴレに対して容赦なさすぎ。
私が大好きだった原作での場面、ガッシュたちを助けてあげるんだ、とナゾナゾ博士に言われた時にキャンチョメの表情を見せずに後頭部のみを映す演出が原作どおりでひと安心。後に、キャンチョメの独白において、その言葉がどれほどうれしかったかが語られると同時に、後ろからではうかがえなかったキャンチョメの、本当にうれしそうに輝いた笑顔が見られる。これを回り込みで見せるところは、アニメならではの適切な演出。
キャンフォル、ナゾナゾ博士と戦ってないんだよね、そう言えば。というより、ナゾナゾ博士と一緒に
「踊ってたなあ・・・(遠い目)」
ちょっと待てフォルゴレ!!戦ってないどころか、チチもげ一緒にやってただけか!?
そんなこともありながら、キャンフォルの見せ場へと突入。スピーディーな展開で、最後の壁作戦まで一気に見せます。途中、ポルクで変身する時のキャンチョメのポーズなど、細かいところにも配慮が行き届いた演出で、キャンチョメの勝利の感動まで、文句なしに楽しめました。


EDが新しくなりました。しばらく出番のない鈴芽が主役。本編が過酷な状況に突入してるから、ここでほっと一息という感じ?まあ、そうそう千年前の魔物たちのネタバレもできませんしね。特に、あのお方。



レジェンズ〜甦る竜王伝説〜「ネコたらしいヤツ、ムカつくにゃ」
携帯用扇風機部大変だなあ。配属されたくない部署ナンバーワン。
ハルカ先生は、相変わらず仕事そっちのけでレジェンズに没頭。生徒達お気の毒。てか、そこの教師!自分の趣味に生徒巻き込むな!シュウも簡単に巻き込まれるな!!
なるほど。シロン=シロネズミだから今回のネコの起用につながったんですね。あんたネコだろう?と何のためらいもなく率直に言うところが、「子供」という存在そのもののようなシュウらしい反応。王様に、ハダカじゃん、というタイプですね。
シロンとネコの追いかけっこの演出は、トム&ジェリーへのオマージュのようでした。



5月29日分。


光と水のダフネ潜水艇よもぎ一号浮上せず」
また現れたずっこけ3兄弟プラスしっかり者の妹。いつものようにマイアが人質。人質とっても無駄だって、いい加減悟ってもよかろうに。案の定、マイアの存在なんか屁ほども気にせず攻撃を仕掛けるネレイスメンバー。人質とってる側から同情されるくらいのフビンさ。今回は、作画がきれいですね。
マイア、偵察に行くならそのまま逃げろよ。グロリア、マイアのために頭に血が上った状態で潜ろうとするところがいい奴だなあ。
さて、マイアには兄がいたことが分かりましたが、順当にいけばあのグラサン男がおにーちゃんのようです。水のほとりに植えられた木には、何が隠されているのか。そろそろ本題に入りつつあるようです。



雷句誠短編集 玄米ブレード』(雷句誠/少年サンデーコミックス)
今さらながら、知人に借りてやっとこさこれを読みました。金色のガッシュ!!でお馴染み、雷句誠の短編集です。


雷句氏には、金色のガッシュ!!で、いつもそのキャラクター造型の巧みさに感嘆させられてます。キャラの性格付けが上手い作家は数多くいるでしょうけど、ワン・アンド・オンリーのキャラクターを「作る」ことができる人ってそう多くはないでしょう。他のどこにもいないキャラクターたち。そして、その作品世界以外のどこに持っていってもはまらなさそうなキャラクターたち。
この作品集に収められているデビュー作、「BIRD MAN」でも、既にそのユニークで不条理なキャラ作りの片鱗がうかがえました。「ユリネ・グレート」では、藤田和日郎キャラに影響されたようなキャラデザインが見られるものの、「玄米ブレード」になるとそれが払拭されつつあるのが見えて、作者の歴史をたどるという意味でも面白い作品集でした。
そして、何といっても彼の真骨頂とも言える、「哀愁戦士ヒーローババーン」が必見。ヒーローババーンというキャラクターの秀逸なこと。この作品はギャグマンガとして位置付けられているようですが、ストーリーマンガの骨格も垣間見えます。背景世界に広がりが感じられる。ひとつのストーリーマンガの閑話的なエピソードといっても違和感がないくらい。これはやっぱり、キャラクターの魅力によるものでしょうね。
まあ、要は、とっても面白かったということです。