5人そろってこそセラムン

美少女戦士セーラームーン【Act.28】
先週の重いラストを受けて、本日はOPもいつものパターンじゃありません。どちらかというと、OPのフル映像。これはウレシイ。
黒マーキュリーから完全に戻った亜美ちゃん。うさぎちゃんと森を彷徨いながら自分のしてしまったことが重くのしかかる。
「つかの間とはいえ、一緒に戦った仲だ。生きて脱出できれば今回は見逃そう」
うさぎちゃんたちの様子を見ながらうそぶくクンツアィト。この場面はなかなかカッコいいです。情が移ったというより、彼には彼なりの筋の通し方があるみたい。エンディミオンの下にいた頃はきっと、誠実で優秀な戦士だったんだろうと思えます。
一方亜美ちゃんは、今まで言いたくても言えなかったこと、自分たちはもう元には戻れないのかもしれないという不安を、ついにうさぎちゃんにぶつける。
亜美ちゃんにとって、彼女たちは初めて見つけた仲間。だからこそ、出会ったその時の形にすがろうとする。そんな亜美ちゃんにうさぎちゃんが優しく言い聞かせる。亜美ちゃんの期待する形にはならないかもしれない。みんな少しづつ変わっているかもしれない。それでも、お互いを思いやる仲間であることに変わりはない、と。
少しも変わることなく亜美ちゃんに接するうさぎちゃんと、おずおずとうさぎちゃんに近づいていく亜美ちゃん。この、ふたりの心が近寄って行く過程には、もっと時間を割いて欲しかったかも。尺ギリギリに必要な要素を詰め込んだからしょうがないけど。
マーキュリー、久々の変身シーン。悪のミストレスな亜美ちゃんもよかったけど、やっぱ、このやわらかい雰囲気が亜美ちゃんにぴったり。
亜美ちゃんを襲ったクンツァイトを阻止するネフライト。ここで、亜美ちゃんとネフライトのちょっとしたエピソードが生きていることが意外でした。
亜美ちゃんの心からの、「ただいま!」そして、ここで初めてキャストのクレジットを出す演出に、ちょっと泣かされました。
よかったなあ。



超星神グランセイザー「出動!五式支援機士」
なんかクローン・アケロン人がかわいそう。モノホンのアケロン人と違って、クローンの方は明らかに被害者だよなあ。



ケロロ軍曹ギロロ宇宙で最も危険な男であります」「ケロロ雨時々危険な男であります」
ギロロ伍長の登場とともに、地球侵略がにわかに現実味を帯びてきたような、遠ざかったような。
ブービー・トラップですか?私が初めてブービー・トラップという言葉を知ったのは、マクロスでした。閑話休題
冬樹、オーパーツがそんなとこにあって不審に思わないか?といより、遮光器土偶オーパーツなのか?オロナミンCの広告はオーパーツか?玉手箱っぽいものもなかったか?単にお宝鑑定団用グッズなのではないか?
ギロロと夏美の戦いでは、いい動きを見せてもらいました。夏美、あんたは本当にただの女子高生なのか?伍長がホレるのも無理ないです。伍長の恋愛って、すごく不器用そうでいいなあ。
ギロロと夏美。ワタクシの今期イチオシ・カップルとして、力の限り応援させてもらいます。


Bパートは、ケロン人の意外な生態が明らかになりました(意外か?)。ギロロ伍長の「エッホッエッホッ」にちょっとトキメキ。中田譲治の起用は卑怯です、やっぱり。
CM前とは人が変わったような軍曹のエネルギー充填・パワー全開ぶり+セロテープ貼りするいじましさに感動。
幻の大技って、それどっかのスターさんたちがやってたから。てか、キンキンケロン波って、モロどっかの人たちだから。
やはりこの作品は、小ネタの連続畳みかけで底力を発揮しますね。ちなみに、私の相方であるウチュウちゃんは、リモコンからこぼれた電池、という演出の細かさにいたく感動しておりました。もともと演出的に文句をつけることはあまりない作品だけど、こういう展開だと、その優秀さが際立ちます。
かなり満足度の高い回でした。



機械仕掛けの蛇奇使い』(上遠野浩平電撃文庫)
上遠野浩平の作品を読んでいて面白いと思ったことはあるけど、楽しいと思ったことはあまりないかもしれない。でも、この作品は読んでて楽しかった。
この作者らしい、自己の存在と世界とのかかわりをめぐるしちめんどくさい問答は散見されるものの、一方で、この作品に軽やかな明るさが感じられるのは、登場人物たちの魅力によるところが大きいでしょう。特にその中心となってるのが、無敵のルルド・バイパー。
作品世界は人間の身勝手さが生み出した二重構造になっている。世界全体の仕組みとその中のもっと卑近な例としての、官僚制度。特に後者は、後半の展開でひと笑いを与えてくれる要素ともなっている。そして、そのばかばかしさを知っていても厭世的になることなく、自分の生きるに値する世界を作り上げようとする前向きさをルルドが体現している。
もうひとりの主人公であるローティフェルドも、控えめだけど自己憐憫に陥ったりすることもない。彼らを取り巻くキャラクターたちの心にも、揺らぐことのない己自身への信頼がある。
ブギーポップ」や「虚空」のシリーズにつながる背景は見られるものの、それを知らなくても単体として十分に楽しめる冒険譚だった。



ZOMBIE-LOAN』1巻・2巻(PEACH-PIT/ガンガンファンタジーコミックス)
前からなんとなく気になってたんだけど、最近よく見るようになったんでついに購入してしまった。
タイトルどおり、ゾンビになってもローン完済に追われる男のコたちと、主人公のメガネっ娘のお話。
1巻は冒頭とラストが呼応しているという意味でも構成的によかったんだけど、2巻になっての気が違ったような新キャラ大量投入がちょっと謎。これを月刊誌でさばききれるんだろうか?この時点で話的にまだなんとも判断がつかない、ということ自体がそもそも先行きに不安を覚えるもとになっているのかもしれない。もっと血みどろの絵なのかと思ってたらそれほどでもなかった。とはいえ、それなりに楽しかったんですけどね。
キャラクター的には、思徒が好きかもしれない。私の苦手な、賢くて優しげな鬼畜系キャラかと思ったら、実はキレやすいしあまり頭もよくないお間抜け野郎だったというのが、ふいうちだったもんで。
あと、暦を見て、私の中のゴスロリという概念に新たな展望が開けました。巨乳のナイスバディが着ると、ゴスロリも健康的に見えるものですね。お日様の匂いのするゴスロリだぁ。