新しい朝が来た

4月に入って新番組シーズン到来。
といっても、自分はまだ前期の余韻からなかなか抜け出せそうになかったりしてます。


振り返ってみると、前期最終回を迎えた作品で、私が最も楽しめたのがカレイドスタークロマティ高校でした。
この二つを並べるか?って感じですが、私にとっては、ゴールデン・グローブ賞でいう、ドラマ部門とコメディ部門みたいなものだし、実際、作品の方向性としては両極に位置していたと言えますから。


カレイドスターについては今さらもう何も言うことはありません。
誰もが楽しめるであろうオーソドックスな作りでありながら、その枠組みの上で胡座をかくことなく、首尾一貫した前向きなメッセージと細かい配慮の効いた素晴らしい構成で、「アニメを見た!」という確かな充実感を与えてくれました。
これほど次週が楽しみで、キャラクター全員が愛しいと思えた作品は最近ありませんでしたし、これほど出会えたことで幸せになれる作品も最近なかったです。


クロ高は、よくもあのセリフ主体のスタティックな原作をここまでダイナミックにアレンジしたな、という功績。
プラス、マニアックな小ネタを散りばめた不条理作品としての面白さ。
万人向けの作品ではないし、回によって面白さにバラつきがあったものの、笑い死にそうになる回も多々ありました。これも最近ではレア。
自分の偏った嗜好を十二分に満足させてくれる出来でした。


で、新番組はというと、これが楽しみ!という作品がないんですよね。
面白そうだな、と思った「この醜くも美しい世界」はBS-iだし、キャストの豪華さにひかれた「今日からマ王!」も衛星だし、どうしようもありませんわ。
わざわざ金払うのはヤなんで、地上波と無料ケーブルの充実を切に望みます。
ちなみに、継続して視聴するつもりの作品は、ガッシュ、ワンピ、最遊、ダフネ、A15・・・
メインストリームに乗ってるのかマイナー指向なのか、自分でもよく分かりません。



4月1日分。


絢爛舞踏祭ザ・マーズ・デイブレイク「襲撃!夜明けの船」
新番組の一発目として見たのはこの作品なんだけど。
地味。全然絢爛じゃないじゃん。
自分はやっぱグラヴィオンのような「合身!!」的派手さのある、おバカロボットものが好きらしいことが分かった。


まず、OPにスピード感がない。OPは、何が起こってるのか分からないくらいの勢いで動き回ってくれなきゃ。特にこの手のアクションものはその「つかみ」が大事だと思うし。
戦闘シーンも水中のせいか、靄がかかったようなもどかしさがあって、ドンパチのカタルシスが得られない。
主人公はオーソドックスな巻き込まれ型だけど、あ、こいつ好き!というタイプでもイヤな奴という印象もなくあいまい。
というか、キャラクター全員が男女とも地味なデザインすぎて、キミに決めた!というルックスが見つからないし、各人の性格を際立たせるような印象深いセリフもない。


すぐさま切ろう、というものでもなく、かといって、絶対見つづけよう!というものでもありませんでした。
取りあえず、もう一回くらい見てみるべきかもしんない。



3月29日分。


攻殻機動隊SAC「機械たちの時間」
タチコマたちの井戸端が兇悪にかわいらしい。でも、しゃべりすぎ。私のかわいそうなノーミソは、ついていくのに四苦八苦してました(あまり実のあることは言ってなかったような気がするけど)。
タチコマたちは自我が成長しすぎてラボ送りになるようです。
彼らが物言わぬ狙撃制御システムを哀れんでるさまが、妙に滑稽で悲しかった。